1999.2.20発売
たいした事書けるわけじゃないけれど待ちに待ったPiccadilly Circusのアルバムがいよいよ発売になりました。ということで収録曲の私の思い入れなどをつらつらと書いてみたいと思います。私に論理的かつ形式的なことは決して求めてはいけません。
★ Baby It's Allright!
「え!SAY」にも書いたけれど初めて聴いた時のこの曲はとにかく「All Right!All Right!」だったのです。
たとえば"好きなミュージシャン"への思い入れだけで人生観変えちゃったなんて言ったらきっと周りの人からは「長い人生もうちょっと真剣に考えなきゃいけないことあるだろ!」とか「そんなくだらないことに一生懸命になれるなんて・・・」なんて言われかねないわけで、そういうことだけではなくてとかく"周りの人の目"というのが気になって自分がやってること多少なりとも卑下してみたりもしていた私に♪笑われても見放されても~♪君のやり方でOK.君らしいなら大丈夫。♪完璧なものなど誰もきっと望みはしないぜ♪こんな素敵なエールはないです。
心のどこかで「私は私!人の言葉には惑わされたくない!」そう思いながら精一杯突っ張ってきたけれどともするとこういう気持ちは孤立感だけを残して妙に淋しくなったりしたこと多々。それがこんな素敵な人達が「あなたは間違ってないよ」って背中をポンと押してくれたみたいで肩の力が抜けたようなそんな感じで聞こえた曲です。
CDで聴くこの曲はライブで聴いたその時とちっとも変わらず私の背中を押しつづけてくれます。とにかく聴いてて楽しい。Vocalがどんどん変わっていってそれぞれのパートがそのヴォーカリストの個性をしっかり表現していてそれがまた印象的です。そうそう、うちの娘は「Baby! it's all rightってとこ歌ってるの誰??」と興味深そうに聴いてきました。「なんで?」と聴くと「高い声なんだぁ・・・」と彼女にとって伊豆田さんの声はとてもインパクトがあったようです。
シングル先行で先に何度も一緒に聞いてる娘は私の鼻歌にしっかりコーラスを入れてくれます。♪トゥトゥトゥ、 トゥトゥトゥ ワァー♪♪all right! all right!♪今度カラオケで一緒に歌おうね。
★ 彼女のBrand-new Day
ライブではいつも必ず上田さんのMCのあとに演奏する曲です。上田さんは「気が抜けない曲でみんな緊張するから僕にMCがまわってきた」とおっしゃってたような。
この曲こそどこからVocalやコーラスが飛び出してくるかわからない、曲調も思いがけないふうにころころ変わってまさにCircusにふさわしい曲だと思います。"せーの!"という人のあうんの呼吸がぴったりあうとこんなにも気持ちがいいものなんだなんだかそう言うこと教えてくれた曲のような気がします。私には決して単調にならないドラムがこの曲をしきってるようでやたら嬉しかったりするのです。"おかず"の多さが心地よいんです。そして♪輝くその日が~♪(このあたりはまさにQueenの展開だよね?)・・・の後や間奏の後の♪似てるよ君は彼女に~♪・・・の前に入るドラムのタイミングここで演奏しているメンバー同様"せーの!"の輪の中にしっかりとはいれたらもう最高です。
そして「私にはGuitarの音なんて分からない」って思ってましたが、「わ!安部さんだぁ・・・」と思ってしまいました。どこがどうなんて説明はできなくてもこのGuitarのフレーズは安部さんなんだ。そう確信できる瞬間がまた嬉しかったりします。ダテに延々とTULIPの曲を聴いてきたわけじゃないんだぁ・・・と自分に改めて感心したりして・・・でも「そのGuitarは哲ちゃんのパートだよ」なんて言われたら・・・・・どうしよう???
私にも遅れ馳せながら輝くその日は"突然に""確実に""平等に"来るのだろうか??今からでも生まれ変われるのだろうか?
魔法の朝が早く訪れますように・・・・・・
★ 恋の道化師~メリー・ゴーラウンド
この曲の真っ先の印象はライブでの"伊豆ちゃんの小部屋"での伊豆田さんのボケ・・・・「The Fool On The Hill」のイントロから♪メ~リ・ゴーラーン・・・♪と歌い出すというどうもこれが耳について離れてません。いまだに・・・
Circusの綱渡りなんかのバックに流れてそうな曲同様のずんちゃっちゃ的なリズム(なんなんだこの表現は??ようは8分の6拍子なんだよね?・・この曲)途中で入るドラムロール。曲全体がサーカスの舞台を想像させてくれる気がします。んでもってサーカスのテントの全様とメリー・ゴーラウンドの全景がダブって映りなんとも物悲しいピエロさんの姿が浮かんでくるのです。・・・そう言えば昔は"ピエロ"に憧れてたなぁ・・・・辛いことも悲しいことも隠してひたすら「陽」を演じるピエロそういうのが絶対カッコイイと思ってた。そして笑顔の後ろの涙に気がついてあげられる人でいたかったし、自分はどんなに泣きたい時でも絶対人前では涙は見せない、いつでもどんな時でも笑っていなきゃ・・・そう思ってたんです。なんだかそういう昔の気持ち思い起こしてくれる曲です。
★ お泣きメアリー
ライブのイメージとは違って随分とシンプルに聞こえた曲でした。無駄な音がなくなったのかなぁ・・・・うまく表現ができませんが"洗練"されたような印象でした。
でもさ、途中の"はと時計"の後のライブにはないノイズっぽい音、あれは入れないで欲しかったなぁ・・・・はと時計の後に微妙な間を置いて入るシンバルの音とそのタイミングが好きだった私としては・・・・ライブで上田さんのスティックを振り落とす瞬間と私の「ここだ!」と思った瞬間がぴったり来る時がすごく幸せだったんです・・・・・ノイズでなんだかそのタイミングに集中できない・・・・なんていうのは私だけなんでしょうねぇ・・・・・・なにそれ?と思われた方ほっといてください。私だけの楽しみ方です、たぶん。(^^;
この曲の一番印象に残ってるフレーズというのが♪冒険の地図を捨てた人たち♪なんだか今までの自分のことをさされたようでどきっ!としたフレーズでした。何にもわかってないくせに何でも知ってるように諭すオトナ・・・そういうのだけにはなりたくないよなぁ・・・・改めてそう思わずにはいられない曲なんです。
★ Never Cry Butterfly
この曲はもう完全な"伊豆田ワールド"を堪能できちゃう曲です。う~ん、でも何が足りないのだろう・・・・あのライブでの悲しいまでの響き、なんだかそういうのがないような気がするのです。すべての音がストレートにきれいに聞こえ過ぎて幻想的な部分が減ってしまった・・・そういう表現があってるのかも分からないけれど・・・何かが足りない・・・・上田さんのドラムももっと、もっとドラマティックに演出できるはずなんて思ってしまう私って・・・・"会場中に響き渡るドラムの張り詰めたようなパーンとした音"(こんなんで私のイメージしてる音が分かるんだろうか?)が欲しいよぉ~~~~でも、これはあくまでもライブ会場で聞いた音に比べるとということで良くないって事じゃぁないのだけれど・・・
この曲の歌詞はじっくり聞くとホントに泣けてきます。世界で一番大好きな人から聴きたいセリフが詰まっています。♪涙こらえ微笑むその強さも弱さも僕だけはちゃんと知ってるから♪・・・・その昔一番そう言って欲しかった人に「あなたはたくましいよねぇ~ちょっとやそっとじゃ傷つかないでしょ」なんていうセリフを言わせるくらいめちゃくちゃ強がってた私には涙なくしては聞けない曲です。どんなに強がってたってそんな気持ちわかってくれてる人もいるじゃない・・・・そう思わせてくれます。こういう詞を書いてしまえる杉さん、気持ちを見透かされてる気がします。
★ Dreamer
最近のPiccadillyのライブへ行けなかった私にはまさに"新曲"です。
アコースティックな音から入るこの曲はちょっと意外でした。これは松尾さんの世界なんですね。私は松尾さんのこと語ることできないくらい何も知らないんですが・・・・でも、アコースティックっぽいところから勢い欲ははいってくる♪Now you've let me behind~~♪のあたりのコーラスがカッコイイ!
★ Good Friend
"豪華ゲスト"参加のこの曲。どこにそのかたがたの声が入ってるのか私にわかるのかしら???とおもっていましたが心配御無用、実にわかりやすくゲストの方々の個性そのままの"コーラス"が聞こえてきました。
ライブでの間奏のギターが入る前の杉さんの「Guitar!!!」の掛け声と共に入ってくるGuitarの音が好きで一番耳についてる曲でしたがCDでは掛け声が「Ladies&Gentlemen」になってましたね。
"Good Friend"タイトルからして「友達はいいよ」的な曲なんだと思ってましたがよくよく歌詞を聞くと「最高の友達は自分の中にいる」そんな曲です。コンプレックスばっかりでちっとも自分を好きになれない私には耳の痛い歌詞です。もっと自分に自信を持って自分を好きにならなきゃ、もう一人の自分とは仲良くなんてなれないよなぁ・・・
★ Darlin'
イントロがなかったはずのこの曲・・・・その前に聞きなれたメロディーが流れてきました。なんと、GAR-YIZでの伊豆田さんのオリジナルである「NewYork Style」の1フレーズ。こんな形で日の目をみたのね・・・とはいってもあくまでも最初のちょっとだけですが・・・・・ということでこの曲も伊豆田ワールドです。「Never ~」とは違ったちょっとポップなそれでいて物悲しい曲です。
この曲にまつわるエピソード。ライブでであった杉さんのファンとのお話。
A:「ね、なんで上田さんって"ダーリン"って呼ばれてるの??」
私:「??"ダーリン"じゃなくて"ガーリー"ですよ。優雅の雅に利益の利で・・そういうニックネームになったんです。」
A:「なんだぁ~てっきり"ダーリン"だって思ってた。上田さんのファンってすごいよなぁ、"ダーリン!!"って呼んじゃうんだ・・・って。だからねぇ、伊豆田さんのDarlin'は上田さんのテーマソングだぁって」
ちなみに私、恐れ多くてとても上田さんを「ダーリン」などと呼べません、「ガーリー」とさえ呼べないのに・・・・(^^;
ということでその日からすっかり私の中では「Darlin'」は上田さんのテーマソングです。上田さんの声はちっとも分からないけど・・・・
★ 愛はタイムマシーン
この曲もライブで聴いたことがない曲です。タイトルがなんとなくクサイなぁ・・・なんて思った曲ですが、これは東君の世界です。東君は他の曲でもLead Vocalパートたくさんありますが、この曲はもう独り舞台です。
それでもって嬉しかったのが作詞に上田さんの名前があること・・・・杉さん、松尾さんの名前も共作でクレジットはされてますが、東&上田コンビの曲・・・・ALWAYSの匂いがします。
実はこの曲のクレジットを見る前に「あ!上田さんの詞だ!」そう思ってしまった私です。きっと"日本語"の部分は上田さんの言葉。「愛はタイムマシーン」このタイトルはらしくないけど、"いくさの街""癒された街""不思議の扉"etc・・・これらの言葉はきっとそうだ・・・・・実際どんなふうに曲が作られてどの部分が誰のものなんて分かりはしないんだけど、自分でかってにそう思っている。もしこれが正解だったら自分を褒めてやりたいぞ!外れだったら上田さんファンを返上しなきゃならないなぁ・・・・
そんなことがあるからかこの曲の世界に惹き込まれました。ほっとするようなけだるさがあります。扉の向こうにはとても輝かしい素敵な世界が待ってる、そんなことをイメージさせてくれます。
ライブで聴いてみたいなぁ・・・・・・・そして、東君、大人になったよね。
★ Back Stage Rag
ちゃんとした曲というよりは遊び心で息抜きに入れた感じでとても短い曲です。哲ちゃんの曲だそうで・・・去年の渋谷のライブでやった"哲、この部屋"の曲とイメージが似てる気がします。これが哲ちゃんの"個性"なんだなぁ・・・、きっと。ちょっとアメリカの匂いがするような気がするんだけど・・・・・
★ 21st Century Man
こりゃもう、ご機嫌なRockn' Rollです。アンコールでやって盛り上がっていた曲ですよね!無条件でこういう世界大好きです。こういう曲のドラムを叩く上田さんは一番楽しそうな気がするなぁ・・・・・・余計な小細工など要りません、ひたすらどかーんと派手にぶちかましていただきたい曲なんです。ハイ。Rockn' Rollに説明などいらないのです。
バラードなどでうっとりさせてくれる伊豆田さんですがこういう曲もなかなか迫力があってオールマイティなところ見せてくれます。かっこいい・・・・
でもってこの曲のベースのフレーズを聴いてると頭の中がTULIPの「Mr.プレスマン」になっていってしまうという一面もあります。・・・ってわたしだけですよね、そんなの・・・・(^^;
★ 愛の歴史を始めよう
この曲がPiccadilly Circusのコンセプト全てなんじゃないでしょうか?
伊豆田さんの力強いVocalから始まり淡々と♪世界に微笑みを枯れた地球に夢を 宇宙の片隅で愛の歴史を始めよう♪このフレーズに移り、更に松尾さんのくせのあるVocalとなりまたこのフレーズに戻ってくる。更には東君のまた違ったフレーズも加わりものすごく壮大なメッセージソングになっているそんな感じです。・・・あーうまく書けない。なんだかつまんない曲のように伝わりそうで・・・・
何が好きかって、この曲の最後、テーマでもある♪世界に微笑みを~~♪のフレーズに絡むように東君のパート♪深い海の中~♪のハモリが加わり更に伊豆田さんの声までが絡んできた時にはもうホントに鳥肌がたつのがはっきりとわかりました。Vocal5人の揃い踏みだものね。ものすごい迫力があります。ヘッドホーンで聞きながら思わず「うわぁ~~!」と声を上げてしまって家族に「何事?」という顔をされてしまうくらい感動ものだったんです。ライブで聴いてるので最初はわりとそのままのイメージですんなり聴いていたのに最後へきてこの感じ!思っている以上にこの曲はすごい曲なのかも知れない・・・・・
とまぁ、全曲半ば強引にコメントつけてみましたけれど、音楽というのはやっぱり言葉で表現するのがとても難しいものです。書けば書くほど曲がつまらないものになっていきそうな気さえします。
何がどこから出てくるかわらかないまさにサーカスのようなバンド。Piccadilly Circusはその一言に尽きるんだと思います。楽器の音にしろ、コーラスにしろちゃんと演奏してる人がそこに見えてくる。自分が指揮者にでもなったかのようにここでこの音!、そうそう、ここはこのフレーズだよなぁ・・・ハイここでGuitarはいって!聴いてるだけじゃ物足りない。コーラスでいいから私も仲間に入れて!なんだかそんな感じです。
例えばカラオケで気分よく一人でメロディー歌える曲はたくさんあるけれど、Piccadillyの曲はカラオケで一人で歌っててもつまらない、みんなでコーラスやVocalのパートを決めてわいわい歌いたいそんな曲ばかりです。これはTULIPも同じなんだけど・・・・バンドにたった一人のヒーローは要らない、メンバー全員が光ってて誰一人かけちゃったら違ってしまうそんなバンドでずっといて欲しい・・・・・・みんなそろわないとPiccadilly Circusじゃないんだよ、ね???
あ!そうだ。上田ファンとしてのぼやき・・・・Vocalが5人といいつつ上田さんだけメインが1曲もないというのがちょっと悲しい・・・・・ちょっとでもいいから"上田パート"欲しかった。他の4人みたいに一人の世界じゃなくていいから・・・・ドラムは最高だけれども、声が聴きたい・・・・・コーラスの声を探すのは淋しい・・・・・・上田さん、歌ってよぉ~。

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