Magical History Tour '97

'97.9.29 富山オーバード・ホール

富山は私が生まれて育ったところです。初めてコンサートに行ったのも、ここ富山でのチューリップのコンサートでした。初めて見たチューリップ、それは姫野さんのいない4人のチューリップでした。あれから24年近く経ちました。あの時行ったコンサート会場は今年5月に取り壊され、もうその姿はありません。なぜなら、今回の会場オーバードホールが完成しその役目を終えたからです。

初めての会場。私の座席は前から3列目のほぼ中央。またまた上田さんが真正面といったところです。ただ、姫野さん用のマイクも目の前に…(悪い予感…)

定刻より15分は遅れたでしょうか?やっと「再会の日」がながれ始めました。
メンバー登場:すぐに拍手とともに「財津さ〜ん」の声が…負けてなるかと「上田さ〜ん」そして、男性の太い声で、「ザイツゥ〜!」となったところで、財津さんがぐるぐる手を回して拍手の催促。そのまま1曲目♪あいつが去った日♪上田さんは今回もパワフル。ずっと「ニコニコ」しっぱなし…
♪ハーモニー♪が終わったところで、いつも通りの簡単ご挨拶。「再結成チューリップで〜す」と財津さん。誰とはおっしゃいませんでしたが、財津さんの口からも「ああ、あいつはこんなに変わってしまったか」の発言。会場(爆)

そして、姫野さんのヴォーカルシリーズ。悪い予感的中!姫野さんの陰になって上田さんが見えな〜い!姫野さんお願い。もう体半分でいいから右によって!
♪ぼくがつくった愛のうた♪では、安部さんが口ずさみながらギターを弾く姿が…マイクを通しているわけではありません。でも、口元が確かに歌詞を歌ってました。
PATIO(CHIZUKOさんのHPです)でちょっと話題になったブレス音、はっきりとは見えないんだけど上田さんがやってるみたいだったなぁ。

♪笑顔で♪のあとはおなじみ安部さん。「どうもどうも」から始まるごあいさつ。またまた「あっべさ〜ん」の太い声が…「ありがとぉ〜!」と丸で谷村新司のようなお返事。で、ここでチューリップが出した曲数の話になるのですが、財津さんのちゃちゃ入れが…安部さんが一言言うたびにうしろで拍手をするもんだから会場も一緒になってするでしょ?で話がなかなか続かなくて、「財津さんが手拍子をじゃなくて拍手して盛り上げてくれるのはいいんですけど、うるさいんですよ、これが…」と言ったものだから、いつのまにか拍手が手拍子に…めげずにしゃべる安部さん。
「274曲を録音して解散したらしいんですけど」
と続けると、会場からくすくすと笑う声が…
「え?なんかおかしい事言いましたか?」
と気にする安部さん。
「あっまた財津さんがなんか芸をしてるんですね」
と決め付けてましたが、財津さんが「違うよ」といいたげに手を振って、マイクを通さずに「曲数間違えたんじゃないか」というようなことを安部さんにささやく。安部さん納得して言い直してたけど、「くすくす」の原因はそれじゃないよ、たぶん。「解散したらしい」と言ういい方が、あまりにも他人事のように言ってる風に聞こえたからだと思うんだけど…

「生ギターコーナー」へ
ステージ前で「生ギターコーナー」用に準備が始まる。ドラムから離れたはずの上田さんが見えない。あれ〜消えちゃったセット完了後ポカリスウェット片手に現れた。「どこいってたのぉ?」探してたのに…

そして、おもむろにMCを始める財津さん。「きょうね、お散歩したんですよ」と切り出してから思い出したように「あっどうも財津和夫です」と自己紹介。富山市の中心街にある城址公園までお散歩してきたお話が始まります。茶屋だと思って入ろうとした東屋が実はトイレだった話など、いつものようにだらだらと…他のメンバーは「始まったなぁ」と言った顔をしてたように見えたのは私だけ?安部さんだけはいつでもちゃちゃ入れられる体制になってたみたいだけど…
「会場が明るくなって3階席まで見えるようになりましたね。手を振ってるの見えますよ。修学旅行の方ですか?」と財津さん。結構笑いをとったと思うけど…
「しらけました…、このコーナーは親近感を持って盛り上げようと思ってやってるんですけど、僕が悪いんです…」で、地酒の話を宮城さんに振ったのだけど、宮城さん「は?」「あ、ぜんぜん聞いてないですね。まだ和気藹々としてきませんが…」

名古屋とは違ってゆっくりと自己紹介。
まず宮城さん「お久しぶりで〜す、宮城です。」あやりんとお約束していた宮城さんコールをここで一発!宮城さん声の主を探すみたいにこちらを見てから、2,3階席のほうに向かって手を大きく振ってらっしゃいます。
財津さん:「天皇陛下みたいですねぇ」
宮城さん:「気持ちがいいですねぇ」
財津さん:「でも、天皇陛下はむこう側にいらっしゃるんですよね、たい がい。あの3階席の中央辺り」
宮城さん:「えっ、ああそうですね。」
財津さん:「ほらあそこなりきってますよ」
の会話の後、「姫野さんはどこにいるんだろう」と相変わらずのお話…「向こう側が怒ってるみたいなんでこれでやめときます。」と終わったら財津さんが「自己紹介と言っておきながら本人名前言っていない」と一言。「言いました!」「ちゃんと言いました!」「冒頭に言いました」と宮城さん、安部さんの集中抗議にあった財津さんは、慌てて「この人です!」と次の上田さんへ。
上田さん:「お久しぶりです。」
(とここで少し口篭もって次の言葉が出ない上田さんに「かっこいい!!」の声援が…あ〜あその台詞、私が言いたいよ〜ライバルがいたぞ!)

「ツアーはいってから自分の緊張感を解消するためにも走り込んでいま して昨日も走ったんですけど、これでもう140kくらいになったと思 うんですけど。延べ数でね。最初、不安とステージの楽しみとではどっちかと言うと不安のほうが重かったんですけど、最近楽しみのほうがこ う増えてきたんですね。で、楽しみの量が増えてきたんでね自分たちが やってて楽しんでるんですけど、いかにお客さんにしっかり伝えるかそ ういうことをね真剣に演じてみたいとね、これから後残りの何曲かでね、 よく分かりませんが何言いたいか…ドラムス担当の上田雅利でした」

長い台詞だけど私には省略できない!お願いとばして読まないでぇ〜!という事で、言いたい事を付け足していくうちに自分の話の筋が見えなくなったらしくて途中テレ笑いしながら、濁してしまった上田さん。変わってな〜い!!外見はね随分と渋くて変わったなと思ったんだけど、お話だけ聞いてると、まるで昔に戻ってしまったみたい…目を閉じて声だけ聞いてると今の上田さんじゃなくて15年前の上田さんが現れてしまう…
でも分かるよね、おっしゃりたい事。ほんとに、ほんとに上田さんは嬉しそうにドラムを叩いておられるもの…ちゃんと伝わってます、私には。上田さんの気持ち!

で、「僕はさっきやったから飛び越えて」と、姫野さんへ
姫野さん:「こんばんは!僕は昨日富山に入ってきたんですけど、だん だん秋になりまして、しかも北陸の地だと言う事で涼しい風が気持ちよ くて今日さっき財津さんが言ったように熊本…っとっとじゃなくて」(安部さん:「ちょっとぼけがはいってきまして」とちゃちゃいれ) 富山城から戻ってきた財津さんに会いまして、僕は別に散歩しようと思っていたんじゃなくてちょっと外の様子を見てこようと思 っただけなんですけど、財津さんに気持ちいいよぉ〜と言われまして、 こう、後ろから視線を感じましてどうしても散歩に行かなきゃいけない みたいになって歩いていったんですけど、帰り電車で帰ってきました」
だめだよ、姫野さんそこで電車に乗っちゃ!歩いたってそんなに距離がないとこなんだから…

で、安部さんへ。
安部さん:「え〜ギターを担当しております、見れば分かりますが…安部俊幸です。」
え〜これで終わり?随分短い…さっきMCやったからかしら…で
「富山の未婚の男性、もしくは奥さんに不満を持っておられる男性にささげます」と♪僕のお嫁さん♪

「次はもっと手拍子が欲しい曲、準備いいですか?ほんとはしらけてないんだよね?」会場無反応。「あ、もっとしらけてしまいました…」と財津さん。安部さんが「別にしらけてなんていないよねぇ。」とフォロー。会場大拍手!
♪田舎へ引っ越そう〜を「富山へ引っ越そう」と変えて歌ってサービス。
上田さんはこのコーナーではちょうど私のほうを向くような感じで座っておられたので、まるでずっと見つめられているような気分。う〜んしあわせ!(注:思い込みというのは恐ろしいものです。でも♪いいじゃないの幸せならばぁ♪なのです。

ステージではまだ後片付けが続いているのに、♪夕陽を追いかけて♪のピアノが…
あっ上田さんがタンバリンを叩いてる!名古屋じゃ気がつかなかった…
♪あの娘は魔法使い♪この曲途中にカウベルが入るんだけど、名古屋で聞こえなくてやっていないんだと思ってたけどちゃんとカウベル叩いてる。でも音が聞こえない。あえて小さくしてるの?それともミキシングのミス?ないと淋しいよ〜。

財津さんMC「再結成で、未来がないから過去にしがみついてますけど…皆さんも同じでしょ?今の若い人についていけないでしょ?」「今日はじめてきた若い人は昔はこんな曲が流行ってたのかぁ、今日は早く帰ってSMAPを見ようとかね。」会場(爆)。「SMAPほどアイドルじゃぁなかったんですけどね、髪をこう伸ばしてね、今はやってるような服押し入れにいっぱいあるんですけど…」財津さん、そのころの雑誌の切り抜き見せてあげようか?

「1年で再解散するんですけど、再結成も後残すところ片手になって4ステージです。夏休みの残りを数えてる子供のような感じです。」アレ!これって名古屋での上田さんのセリフ?上田さんが言わなかったから?財津さんこの表現気に入ってたんだね、きっと。
「きりのいい2000年頃にでもまたできれば…。」大拍手!!「ま、先の事は分かりませんが、この幸せを最後まで充分味わっていきたいです。」
再結成でみ〜んなしあわせ!とってもしあわせ!財津さんもメンバーも?だったら…

♪Shooting Star♪エンディングの上田さんのドラムが粘る粘る。後ろに反りかえるようにドラムを叩き付ける姿「終わって欲しくないよ〜」「青春の影」にはいるまでの間、もうアンコールの催促のような拍手。
そして♪青春の影♪ここで、流れ損ねた星一つ、星が消えた「空」にまるで「流れていいのかしら?」といいたげに迷いながらゆっくり流れて消えていきました。名残惜しいのはお星様もいっしょ?「青春の影」が終わったところでメンバー手を振って歓声に答えてくれてます。が…またまた上田さんがいない!一人さっさと袖に戻ってしまわれた…そんなぁ!みんなまだステージにいるのにぃ!

アンコールへ
もうこの頃は総立ち状態だったと思います。実は後ろを振り返る余裕がなかったもので…私のコールももう雄たけびと化してます。
名古屋で見忘れてしまった財津さんのネオンもちゃんと見る事ができました。
♪夢中さ君に♪の後ピックを投げた財津さん、でもちょっと失敗。客席のほうへ飛ばずにステージの前のほうでバウンド、どうにか客席に転がったと言う感じで最前列で立っていた方が、GETされました。

オーラス♪魔法の黄色い靴♪
ドラムスはこの曲の最初はしばらくお休み。で、上田さんなんとリズムを取りながら、スティックを左右交互に上下させて、踊っているよう…おかしい…人に見せてると言うよりは自分で遊んでるようでほんとに楽しそう!そのせいか、スティックをまわしてドラムパートへ入るんだけど、ちょっと引っかかったように見えたんだけど…で、一拍抜けて入ったような…う〜ん気のせいかなぁ?
エンディングは名古屋でもやってたようにスティックを放り投げて…とにかくずっと笑顔。白い歯が見えっぱなし!

そして、5人勢揃いでご挨拶。財津さん上田さんのタオルが気になるのかただ遊びたいだけなのか一生懸命肩に掛け直してる。上田さんの着ていたシャツは汗で透き通っているのがよく分かる。私の席からはほんとに手が届きそう。マイクを通さない彼らの声が聞こえる。みんな笑顔、素敵な笑顔。あ〜〜、もう終わってしまうんだね。このまま行かないで欲しいなぁ!財津さんは最後まで上田さんにまとわりつく様にして、タオルをいじってたっけ?そしてそのままステージの奥へ消えていってしまった…

今回の再結成はコンサートの楽しみだけではなく本当にいろいろな事を教えてくれました。大袈裟ではなくほんとに新しい自分を見つけたような気がしてます。
こんなMagicを与えてくれたチューリップのメンバー、そして文句も言わずに黙っていかせてくれた私の家族たちに感謝の気持ちでいっぱいです。