Piccadilly Circus Strikes Back

私がPiccadilly Circusの名前を知ったのは'97.8。きっかけはCHIZUKOさんのところのPATIOで話題になったこと。上田さんはTHE ALWAYSの枠の中でだけ活動をしておられるんだとばかり思っていたのに「こんなところで!」だったのです。AZUMAさんの'96のアムラックホールでのReportを読むにつれて「行きたかったぁ」とまるで知らなかった自分が悔しい事、悔しい事!
この時はまだ杉さんと松尾さんといえば財津さんのアルバム「City Swimmer」に曲を提供している人、伊豆田さんは'96.5の財津さんのソロコンサートで富山へもきていた人という認識だけ。'96でやったライブの曲を見ても知ってるのはALWAYSのものだけという…でも、間違いなく上田さんはそこでドラムを叩いて歌っているのです。やっぱり見ずにはいられない!!!


'97.11.23 名古屋QUATTRO

Piccadilly CircusがTULIP終了後に動くという話が聞こえてきました。でも、公演は東京、名古屋、大阪のみ・・・・「9月13日にはTULIPで名古屋へ行くしなぁ・・・これでさえ後ろめたいのに更に2ヶ月後にもう一度名古屋へ行くって言ったら怒られるだろうなぁ・・・」こんなことを考えながら「行きたい」とは思いつつも半ばあきらめムードでいたのです。ところが・・・・・・・
Alwaysのファンクラブ準備室からの「チケット優先予約の案内」を読んでいるうちにいてもたってもいられなくなって散々迷った挙げ句優先予約締め切りの当日時間も締め切り間際になって「行かなきゃ、またずっと後悔しつづける!!!」何かに取り付かれたようにダイヤルを回しておりました。「あ〜〜あチケット取っちゃった。なんてダンナに切り出そう・・・・・・」だったのです。我ながらしょうがないやつです。(^^ゞ
結局ダンナに切り出したのはチケットを取ってから1ヶ月以上もたって宿も電車の切符もすべて手配してから。一言「また名古屋へ行ってくるからね」承諾を得るというよりはほとんど強行突破だよねぇこれじゃ…「行っていい」とも言わなかったけど「だめ」とも言わない我がダンナ。子供たちが「別に行ってきてもいいんじゃない。お母さんもう切符も買っちゃったもんね、だめっていっても遅いよ。」と援護してくれたのが利いたかな?

さて、名古屋へ行くとは決めたものの「いったいPiccadilly Circusのライブってどんなもんなんだ??」「がっかりするような事があったらどうしよう」妙な不安が過ぎります。こんな感じどっかであったなぁ…あ、そうだ初めてTONYのライブへ行った時だぁ。
予習と称して杉さんのCDも買い込んで聴いてみて、これなら大丈夫楽しめるはず・・・

11.23当日。私にとっては久々のライブハウスです。上田バンドのEgg&man以来だからかれこれ14年かぁ・・・9月に名古屋へきた時はレインボーホールだったのに…同じ人に会いたくて同じ土地に来たのに・・・・なんだか不思議な気分です。いったいどんなライブを見せてくれるんだろう。
いよいよ始まりです。ステージに出てきた上田さん「あら?衣装がTULIPの時と同じ…」ステージ衣装はこのスタイルって決めちゃってるのかなぁ。たまには違った衣装も見たいぞ。
Openingはアコースティックギターから始まるハーモニーから。どんどんハモが増えていって最後に上田さんの高音パートが入ってかっこいい!杉さんの「Piccadilly Circusです」の一言から1曲目が始まった。とてものりのいい曲で頭の中は「All right!All right!」なのです。とにかく上田さんが楽しそう。TULIPでもニコニコしておられたんだけどどこか違う。ほんとに「子供見たい」な笑顔なのです。いいなぁ、この表情・・・・もうそれだけで幸せなのです。
やる曲やる曲初めて聞く曲ばかりでとても覚えきれないのですが、印象に残った曲と言われて「4曲目か5曲目で前奏とか間奏の時に上田さんが一番右手の高い位置のシンバルをアクセントで叩いてた曲って?」といっしょに来ていた友人にたずてねて「そんな風にいわれても…」と苦笑いされてしまった私です。今から思えばこれって「いとしのテラ」だったようです。あと「前の二つのシンバルを交互に叩いてた曲」とか・・・私って歌詞などちっとも覚えてないんですよねぇ・・・・

あとはとにかく印象強かったのが「伊豆田の小部屋」いやぁ伊豆田さんの声がこれほどポールを思い出させてくれる声だとは思いもよらなかった。財津さんのソロコンサートの時にも歌っておられたはずなのにちっとも印象に残ってなかったのが不思議なくらいすごかった。弾き語りだけで十分引き付けられる魅力があります。ずっと聴いていたかったなぁって思ったくらいです。ただねぇ、せっかく前奏で「お!Fool On The Hillだぁ」ってその気になってたのに♪メリ〜ゴ〜ラン♪ってぼけてくれちゃって…この曲ちゃんと演奏された事あんまり覚えてなかったんだけどおかげでこのフレーズだけはしっかり頭にインプットされました。確信犯かなぁ??そしてビリージョエル。「Honesty」が聴きたかったなぁ、月並みですが…。あと「Hey Jude」思わずいっしょに歌ってしまいました。

そうそう!上田さんのMCもあるのです。TULIPの時と全然違ってラフな感じのMCです。やっぱりTULIPは「お行儀よく」してなきゃいけなかったのねぇなんて思ってしまった私。CDではなくついついレコードと言ってしまわれるあたり笑ってしまいましたけど、私も人の事を笑っていられないかもしれない。
そう言えば他の人のMCの間スティックでももを叩いている上田さんを初めて見ました。なんだかそれが新鮮に見えてうれしかった。昔はこんなことされてた事なかったと思うんだけどなぁ・・・人の話を聞いておられるようにも見えなかったけど。MCの間は結構厳しい顔されてるんですよね、「仕事人」っぽくて。
この日のライブで私が知ってた曲は「Sailing Away」「'66〜あの頃の僕たちは」の2曲だけでした。が、「'66〜あの頃の僕たちは」これが聞けたのがとにかくうれしい!!!ライブが始まる前から「やってくれるかねぇ」なんて友人たちと話していたんです。杉さんがBeatlesの話をし始めた頃から「もしかして…」と思ってたんです。「Beatlesが来日した時の事を歌った曲がALWAYSにありまして…」と杉さん。やったぁぁ〜〜〜!左右を見回して思わず(^^)vサインをしてしまった私です。♪夢に見てた武道館 だけど街でれずモノクロの〜♪同じ思いで10/2を過ごしていました。分かります?上田さんのBirthdayにやったTULIPの武道館公演。私はこの曲を聞きながらその夜を家で過ごしていたのです。その日の事を思い出しながら聞いてしまいました。目頭が熱くなって・・・この曲のドラムの音、なんだかすごく上田さんの思い入れが入ってるような気がしてならない私です。リズム楽器としてだけじゃなくてしっかりドラムの音も旋律を奏でているようなそんな気がするのです。

全体を通して上田さんの笑顔がよかったのです。う〜んでも昔はステージではこんなに笑顔はなかった気がするなぁ。なんていっていいんだろう。もっと自信いっぱいで「どうだぁ」みたいな感じでそれでいて叩くのが楽しくてしょうがないといった・・・この笑顔は長いDrummer歴の中で生まれた「余裕」なのかなぁ。もっともっと少年っぽく「がむしゃら」であって欲しい気もするんだけど私。やっぱり年を重ねると「丸く」なってしまうのはしようがないのかしら。
でも、杉さんが「自分たちが楽しいと思ってやることが他の人も楽しくさせる」っていうような事おっしゃったんですよね。なんだかすごく納得しちゃったんです。

アンコールの時に突然「2/10Piccadilly Circus名古屋公演決定!!!」と杉さんが発表されました。「げぇ〜〜!またあるの??」「1月に新年会で京都へ行くって決めちゃったしなぁ…しかも平日。でも、2月も来たいよぉ」後ろ髪を引かれながら何とかライブ終了後の先行予約は我慢してきました。でも、頭の中は「きっと我慢できないぞ、どうする?どうする?」とばかり考えてました。冷静な私は「行けるわけないでしょ」と言っているのにどっかで出かけるための段取りを考えてたりするんですよねぇ。困ったもんだ。

ライブが終わった後、アンケートに「上田さんTULIPの時より楽しそうでした」などと役にも立たない感想を書いてきたのは私です。後から冷静になった時にじっくり思い出して書いて郵送すればよかったなぁと後悔しました。だって、ライブの後は舞い上がってて頭が「支離滅裂」状態だったし・・・・後から書いてもかわんないかな?(^^ゞ

ずいぶんと無茶をして出てきた名古屋でしたがホントに来てよかった。そう思わせてくれるライブでした。
Piccadilly Circusそれはみんなが「永遠の音楽少年」たち・・・・・・なのです。