“上田雅利Solo LIVE Martinton 07 〜山笠編〜”


'07. 7.15 Gate’s 7

一番最初にこのライブのこと聞いたときは「行けない」だったんだけどなぁ・・・5月のライブには感情的に“何かもやもや”が残ったのだよ。ライブの出来じゃないところで・・・
時間はかかるけど東京行くより安いじゃん・・・そんなことがぽんと背中を押してくれた。今回は息子に大感謝!
こんな風に突然行くと決めた時は“何かに呼ばれた時”・・・なんて期待を大きくするとこけてしまう怖さもあったけど間違いなく当たり!新曲まで真っ先に聞けてしまうというオマケもついてきてラッキー


Gate's 7という会場は新しくてステージも広くてキレイなライブハウスでした。開場時間ちょっと前にスタッフの人が「○番から×番までの方」と整理番号順に並ぶように声をかけておられたのだけどその番号が200番までとか聞こえてくる・・・そんなにチケットでてるんだ??

会場に入り座席決めてからまずは何よりNewCD!!いちお“限定発売”となっていたこともあってかたくさんの人が何枚もCDを買っていかれる。曲はもうラジオで聞けていたこともあって「どんな曲だろう??」というドキドキ、ワクワクはなかったけど・・・CDを買って席に戻ってしばらくしてから物販のところで「先着で限定のウチワ差し上げます!」の声が聞こえてたくさんの方が取りに行かれたみたいだったけどなんか先を争って取りに行く感じになりそうでいやだったので、ま、いっか・・・と模様眺め(^^;。たまたま同じテーブルで相席していた方がもらってこられたので見せてもらいました。その方のはイレギュラーバージョンだったらしいです。デザインはCDジャケットとMartintonT-シャツのデザインが表裏だったみたいですがその方のは両面T-シャツデザイン@上田さんのサイン入りでした。サイン入り・・・欲しかったかも・・・(笑)

ほぼ定刻(ちょっとすぎくらいかな)客電が落ちて上田さん登場!衣装は5月の時と同じ・・・
さて・・・博多だからだいぶ変わるのかなぁ・・・と思っていたけどOpeningは同じ。というか基本構成全てが5月とほぼ同じ新曲が2曲あった分♪バビロンの光と♪線路の夕陽がなくなった??そしてエンディングが♪Gartitudeになってアンコールは“系図狩”状態で♪You Really Got Meと♪Born To Be Wild。そして大ラスに♪オイサそんな感じです。(はしょりすぎ?)

上田さんは翌日の仕事に備えて当日飛行機で東京に戻られる予定だったらしく「あんまり喋るな!と言われてる」なんて真っ先にそんなMC・・・個人的には暴走する上田さんのMCが楽しみの一つだったんだけどなぁ・・・ただしそうとは言いながら上田さんのおしゃべりは暴走しすぎないまでも決して短くはならないという・・・(笑)
でも、いわゆる“リクエスト”企画での曲をやる時のMCが大きく変わった・・・というか私を憂鬱にさせたMCではなくあっさりとした曲紹介だったからそう思っただけかもですが・・・そのおかげで素直に聞けました。♪Pegasusもただ「U-BANDの頃の曲」とだけで始められたので「お!?フルコーラスやるの?」とかちょっと期待したけどやっぱり途中でおしまい。・・・急に声が出るようになるわけないですね・・・でここで“音域”のお話。「高い声がでなくなった分、低い声がでるようになって“衰えた”んではなく全体的に下がっただけなんだなと」でそんな話から圭右さんのつっこみで「フランク永井みたいに??」なんて言われて真似をしようかどうしようか迷ってた風に見えた上田さんがおかしかったり。さらに圭右さん「僕は声が低いんでツェッペリンとか好きだったんですが声がでなくてフランク永井風でやろうとか言って」・・・そんな話をしながらGuitarで♪移民の歌のイントロをちょこっと弾きながら低音で♪あ〜〜ああ〜〜〜あ・・・バカウケ!圭右さんステキ!!もうツボにはまりすぎて上田さんそっちのけで笑い転げてしまった私です。で次の曲に行こうとされているのにまだ笑が止まらなくてどうしよう・・・となんとか収めましたが・・・もちろん上田さんにもウケてて「それ全部聞きたいなぁ」とおっしゃってたような・・・是非、系図狩で実現させてください!!なんちゃって。
♪’66−あの頃の僕たちは・・・前にも書いたことあるけど、この曲のアレンジを聞くと♪Stairs way to Hevenを思い出すのは圭右さんのそんなセンスからきてるアレンジなのかなぁ・・・なんてね。

朝、追い山を終えたばかりの上田さん、声がかすれ気味だったのはしかたがないのかもしれません。「ライブがあるからなるべく大声を出さないように小さな声で“オイサ”って言っていたんですけど“声が小さい!”とか聞こえてくるとつい大きな声になったり弱気な自分と強気な自分がケンカしているみたいでおかしかったです」だそうです。

♪見過ごしていた愛:♪あ〜〜・・・忘れた!(爆)コーラスの圭右さんだけが♪あー寂しさが訪れるたびと・・・上田さん他人事のように「あ、歌詞ちゃんと覚えてるんだ!?」・・・って(をいをい!)仕切りなおして無事終了。
無事終了しなかったのが♪あなたへのパスポート。出だしだけ順調に歌い始めたのはいいけれど途中から♪ららら・・・に・・・そして「やめ!」・・・「このままだと最後までラララで歌っちゃいそうだったから・・・」思い出しながら仕切りなおし。「もし途中でまたラララになったら最後までそのまま行きます!」ってをいをい!(^^;で歌い始めたのは♪作りたてのパスポート瞳の中流れる雲・・・途絶えがちな便りだから・・・あーーーもうそこ行っちゃうの??と。そして次のフレーズまたまた登場♪途絶えがちな便りだから〜・・・ここは正解のはず・・・そしてさらにもう一度♪途絶えがちな〜おかしい〜〜さすがに3回目ともなると上田さんも笑い出してたり。もうボロボロ。「最後まで付き合ってくれてありがとう。いつでもそこに戻れる自分がおかしかったです」それでも歌いきった上田さんを褒めるべきかいいかげんにせーよと怒るべきか(笑)楽しかったからいいです。全部がそんなんだったらもちろん怒るけど・・・

そして“目玉”の(??)新曲!できたての曲ということもあってかこれはしっかり歌詞カードが準備されてました。両方とも“山笠用語”が満載なこともあったり歴史がベースになっている曲ということもあり最初に歌詞の解説付にてご披露されました。♪百年山笠・・・“山笠”とかいて“ヤマ”と読みます。「自分で書いておいてこの曲は歌えません。何度歌っても途中で泣いてしまうんです。気持ちを入れないように歌うんですがだめで・・・口パクにしたいくらい」それだけ思いの強い曲・・・そんな気持ちはちゃんと伝わってきました。・・・やっぱり途中で声を詰まらせてしまった上田さんでした。
♪そうたい!!こちらはうって変わってポップな曲。ある意味runの曲よりもTULIPっぽい曲。実際、この曲はTULIP用にかかれた曲だったのだそうです。「財津和夫も“それいいね〜”と気に入ってくれて入れようって話になっていたんですが・・・歌詞を書いてて思いついたフレーズが“ヤマ”の事だったんで・・・そしたら誰もこの曲の事を言わなくなりました」あらぁ・・・(^^;;;確かにあの歌詞はTULIPには似合わない。タイトルの“そうたい”は博多弁ですがお母様の電話を横で聞いていたら十数回もでてきてびっくりされたそうです。言い方によってバリエーションがあってどんな感じでも使い分けられる凄い言葉だなぁ見たいな事をおっしゃっていました。文字にはできないけどいろんな“そうたい”のパターンを披露(??)してくれた上田さんがおかしかったです。歌詞カード見ながらと言うのはちょっとでしたが凄くライブ栄えする曲でもあると思いました。いやぁ〜気持ちいいの!「オイサ!」の掛け声も〜
この時はシャツのストライプのせいでしょうか、まるで上田さんが福神流の法被をきていらっしゃるように見えました。

“生ギターコーナー”・・・はTULIPだな・・・と“弾き語りコーナー”へ。でてきたのは漣健児さんのお話。そのトリビュートアルバムから上田さんのVocal曲2曲♪ステキなタイミングと♪ジェニジェニ。「本当は違うの歌いたかったんですが裏声が一番きれいそうだからということで歌うことになりました」と。ちょうどデジタルプレーヤーを買ってその中に入れるのにこのアルバムを引っ張り出して来てこの2曲だけ拾ってたあとだったので個人的にかなりタイムリーな選曲で嬉しかったです!
そしていきなり♪悩み多き〜〜・・・と歌いだして5月と同じ斉藤哲夫さんのお話。でも前回よりもかなり短い紹介でした。そしてコーナー最後、ゲストとして地元で音楽活動をされている永隅さんを迎えて♪ローハイド!すっかりおなじみ。「あるライブでアンケートで♪ローハイドが一番よかったとあってがっかりした」と・・・でも、この曲妙に盛り上がりますよね!(^^;;;;

ラス前のMCだったかなぁ・・・TULIPのデビュー当時にお客さん2人しか入ってない前で歌われた話や最初5人くらいしかいなくて途中で増えてきたなと思ったらスタッフが気を利かせて客席で見ててくれただけだったなんて話をされながらこの日いっぱいのお客さんの前で出来ることが嬉しそうで私には危うく声を詰まらせそうだったのをごまかすのに慌てて「暑っ!」とタオルで汗を拭いてごまかされたように見えたんだけどな・・・最近の上田さんはちょっと泣き虫です。

で、前に書きましたがアンコールは系図狩ではおなじみの曲。ベースに永隅さんを迎えて3人で。上田さんはいつものドラムセットの方へ〜かっこいい〜〜一人増えるだけでぐっと音が厚くなります。ただ♪Sunset Beetleがもう一度聞きたかったですが・・・
そして最後のアンコール曲・・・というか「喋りすぎて飛行機に乗れませんよ!と怒られたけど乗ります!」なんていいながら「でも博多だから♪オイサはやるよ!」とこの季節、しかも博多でやらないわけがない〜〜20時前にライブは終了したのでした。


いつも思うことですがライブは本当にミズモノ。不思議なものです。5月とほとんど変わらないのに無条件で楽しんでいた自分がいました。そんなことがおかしかったり・・・5月の時は楽しいというよりもなんかいろいろ考え込んでしまう事が多かったのでね・・・1度聞いてて免疫がついていたせいなのかもしれないけど、今回ほどMCの存在の大きさを実感したことはなかったかもしれません。個人的に・・・(^^;;;(意味不明!?)

そんなわけで博多の夜は更けていったのでした。