“上田雅利Solo LIVE〜Hello,My Dear〜”

まさか、まさかのソロです!!
今度はちゃんとしたの!!こんなことが起こるんだ・・・


'05.1.15,16 渋谷 BOXX

上田さんがステージでおっしゃってた「まさか54歳になってこんなことができるとは思ってもいなかった」私も同じ30年も過ぎてこんな日に客席にいられるなんて・・・いろんな期待が頭の中をぐるぐると・・・こんな時は毎度のこと「自爆してしまうんだよな」と自戒もしてたんだけど「あーーあやっぱりやっちゃった・・・」上田さんの“自然体”とはうらはらな“思い入れ強すぎな異端ファン”の悲しさよー〜う〜ん意味不明・・・(^^;;;;;
書きたいこといっぱいあるんだけど自主規制でかけないこともいっぱいあるようで更になかなかうまく言葉にできなくてそれでもいちおステージの流れに従って両日まとめて思い出すままにいってみよう・・・そんなコンセプトで・・・

Opning: Drum Solo   12. Gratitude  
 1. Break Out   13. 思い出のフリスビー  
 2. 線路の夕陽 ending:Drum 14. My Soul Town Drum
 3. 遠い未来 Drum 15. Because ending:Drum
 4. たった1度のドライバー   16. オイサ!
 5. Brown   17. STARS−大切な別れ− ending:Drum
 6. Silent Stage   アンコール1
 7. TULIPメドレー〜心の旅(コーラス)/見過ごしていた愛/エンゼルになろうとした男/外へ出ちゃ危ないよ/タイプライター/あなたへのパスポート/心の旅(サビ) ミニドラム E1
15日:尖った涙(松尾、哲)
16日:Daddyはロックンロール中毒(杉、風祭)
 
ゲストコーナー E2 チープ・ショット  
 8.Never Cry Butterfly (伊豆田)   E3 走れ!ムーン号 Drum
 9. 15日:Dreamer(松尾)、16日:’66〜あの頃の僕たちは(風祭) アンコール1
10. 16日:僕の好きな本(杉) Drum E4 CARAVAN Drum
E5 早くおいで Drum

ステージの上にはドラムが2台。中央奥は白のセットこれは城間さん用。上田さんのドラムセットは向かって右側TULIPで使ってるのと同じなのかなぁ・・・YAMAHAのメイプルカスタム(だと思う)バスドラはちょっと小さめに見えたけど(財津さんのツアーの時のかな)・・・いつもライブでやる時はたぶんお店においてあるドラムセット使われることが多いけどやっぱり今日は違う。左の奥には伊豆田さんのエレピ。ドラム右横に耕右さん、右奥は小泉さん・・・ほとんど見えない;;;;;前に出るのはギターの圭右さんだけみたいだ。でも隅っこ(笑)いつもいつもいろんな人、物の影になって見えないことの多い上田さん。今日はどこからでも見えるように・・・きっとそんなことを考慮したステージ配置。本来あるべきというかそうあって欲しかった上田さんの姿・・・ステージのセッティングを見てそう思う。
客電が落ちバックメンバー登場。セッティングも完了し、しばしの間。そして主役上田さんの登場。衣装はやっぱり黒ベース。初日はベルベットの地模様の黒のジャケットに黒のシャツボトムも黒の皮パン、そしてネクタイが赤といういでたち。2日目はシャツが黒地に大輪の黄色やピンクのバラの総模様、ネクタイは赤とはいえピンクっぽい感じのものに変わり後は同じ。そして髪型!実は終わったあと真っ先に話題になったのがこれ!(笑)「パーマかけた???」いつもはジェルできっちり固めた感じの髪形が多い上田さん、なんだかふわっとした始めてみる感じの髪形になってる。さすがソロ!こんなところにも気合が入ってるのねぇ・・・と。

登場一番まずはドラムセットに座る上田さん。「きゃ!やっぱりドラム叩くよねぇ〜」確信犯的に照れたようにくるくるっとスティックを廻してリズムを刻み始める。それはソロアルバムの始まりと同じように・・・そのまま曲に行くのかと思ったらおもむろにドラムから離れる上田さん。ドラムは変わってりんごさんがリズムを刻んでいる「え!?叩かないの?」上田さんは中央スタンドマイクへ・・・ギター&ベースが加わりそしてピアノ。そうOpeningは♪Break Out。やっぱりこれできたか・・・そう思っている私。始まりがもうかっこいい!今日はどうやら本当に“シンガー”に徹するというコンセプトのよう。初日は途中歌詞が吹っ飛んで空白をつくってしまった上田さんでした。相当緊張されてたかなぁ・・・2日目はあんちょこ見ながら何とか無難にこなされましたが・・・らしいといえばらしいけどやっぱり「歌詞はちゃんとしようよ・・・」こんなこと予想通りになんてしてほしくなかったよ・・・;;;;;
そして曲続きで♪線路の夕陽。これをステージで聞くのは2度目になる。前に聞いたときは♪どこかにしまい忘れたやさしげな夕陽という長い仮タイトルがついているだけの曲だった。1度お披露目のチャンスをボツにしてくれてトラウマに陥った私には曰く付の曲だったりするわけで・・・あの時とはぜんぜん違ったメンバーが奏でる音。歌詞は微妙に違うだけで同じ曲なんだけどなんだか違って聞こえてるような気がする。エンディングに入るとドラムセットの方に向かう上田さん。「次の曲の準備かなぁ」と思ったらエンディングにそのまま上田さんのドラムも加わり始める。城間さんのドラムと入れ替わるかのように・・・こんな演出も上田さんならではだと納得。言葉にしてしまうとなんだか安っぽくなるんだけどドラマティックなエンディング。なんていうんだろうなぁ・・・ロックンロールじゃないもうひとつの上田さんのドラムのかっこよさというんだろうか音の広がりの中に響き渡るゆったりとしたドラムが気持ちいい。一打一打が力強く砕けたスティックの欠片たちが照明に照らされてキラキラと飛び散っていくのがよく見える。あ、結構大きいのがとんだと思ったらいくらも叩いていないのにもう最初のスティック交換だったのは初日の方。そしてそのまま♪遠い未来今回のステージでは数少ない“叩いて歌う”曲。この曲、ソロアルバムの中で私が一番好きな曲です。池袋サンシャインでのソロライブでリハにはなかったのに急遽歌ってくださったときにはカラオケだったわけで・・・アルバムの中の圭右さんのギターがよくてこれは絶対ライブで聴きたいと思っていた曲だけに叩きながら歌っているのがなんだか私の願いを聞いてもらえたようなうれしさを感じてしまったわけで・・・エンディングのフロアタムのリズムがかっこいい!圭右さんの間奏のギターはアルバムと同じにはならない・・・思った通りいい感じ!幸せです。
そして再びステージ中央へ。「上田正樹によく間違えられる上田雅利です」・・・うわっ・・・財津さんがうつった;;;;;。“Gratitude”の発売の時に問い合わせしたら「上田正樹のならありますが・・・」と言われたことを思いだしてしまっちゃったじゃないか・・・MCの後は♪たった1度のドライバー・・・まさかやってくださるとは思いませんでした。たぶん本家TULIPですらライブで演奏したことがないんじゃないかと思うくらいに隠れっぱなし(笑)だった曲。ライブでやれば面白いだろうな・・・そう思っていながら「ないよなぁ、これは」と思っていただけにすごく嬉しい。「そうそう、こんな感じ」まさかこの歳になってきけるなんてね。ふと昔の友達の言葉が頭をよぎる「だいたいさぁ寝てたのに早朝に起こされて彼女にとっちゃはた迷惑な歌だよねぇ・・・付き合ってられない!」あの当時「そっか、上田さんってそんな変な人なんだ」と妙に納得した自分がいたのを思い出しちゃった;;;;この曲の紹介をするのに“Welcom To My House”の発売年代をおっしゃるんだけどあんちょこにちゃんと年だけ書いてあるように見えたんだけど“1997年”って;;;;ま、2000年7月が“2007年宇宙の旅”になっちゃうんだもんなぁ(意味不明でごめんなさい。16日に行った人にしかわからない)しゃーないかぁ。これもらしいっちゃ、らしいよね。
そんな懐かしいナンバーからいきなりまたGratitudeの中の曲に戻る。ふと「あ、サラリーマンつながり」・・・若気の至りのサラリーマンが歳を重ねてリストラ・・・なんか切ない曲続きだなぁと勝手に思った私です。(をいをい!)曲は♪Brown。曲続きで♪Silent Stage・・・のはずが伊豆田さんがアコギに持ち替え圭右さんもギターを変えることもあってしばし準備のブレーク・・・初日ギターのスイッチがはいってなくて音が入らず始まってすぐストップかけた圭右さんでした。(こんなことは覚えてなくていい!??)この歌詞はまさに“バックステージ”の様子がテーマ。♪今夜誰かの人生を変えられるかもしれない・・・歌詞の内容そのままがもしかしたら上田さんの今の心境なんじゃないかと聞こえてしまう曲でした。
そしてやってくれました。メドレー上田さん曰く“TULIPマイナー曲特集”。プロローグにあえて心の旅のコーラス部分のみだけを持ってきた構成はなかなかツボでした。財津さんのツアーで一緒にコーラス入れてる伊豆田さんの声がなんだかすっかりなじんだ感じでなかなかいい感じ。出てくる曲、出てくる曲“夢中だったあの時代”を思い出させてくれる。上田さんがいて当たり前のTULIP。あの当時ですらなかなかライブで聴くことができなかったような曲がうれしい。なんたって一番は♪タイピスト。再結成TULIPでフリスビーよりもこっちがいい!と思っていたくらい好きな曲であらためて「あーやっぱり好きだ!」と思いました。LIVE ACT TULIP Vol.3「田コロ、鈴蘭」の中で♪眠い目玉で♪を♪目玉♪と歌ったまま残されてるこの曲、何度聴いても“で”が抜けてるのが気になって気になってしょうがない曲だったのだけどちゃんと“で”って歌ってる〜〜〜とこんなところですっきりしてる私だったりして;;;;;そしていろんな場所で入っている“音”「あ、小泉さんってTULIPファンだったよなぁ・・・」そう思ってしまった私です。なんていうのかなぁ、アルバムを聞き込んでるファンが「これ!」って思うような音作りになっていたというのかツボをおさえてるなみたいなね。だからなおさら上田さんが歌っているのに姫野さんの声が聞こえてくるようなそんな感じ・・・(元歌が姫野さんVocalのはね)。もうひとつびっくりしたのは耕右さんのベース。吉田さんとは似ても似つかないタイプのベーシストなのになんでだろう・・・宮城さんのベースよりもよりTULIPらしくというか昔レコードを聴きながらドラムと一緒に拾っていた吉田さんのベースの音と同じように残ってくる。「あ、こんな感じだった」そんなことが嬉しかったり。TULIPのライブとはぜんぜん違うんだけど不思議とアルバムの音を忠実に再現しているように聞こえてきました。
この後はメンバー紹介。初日小泉さんの紹介の時にカミカミでこけてしまった上田さん〜やっぱり緊張されてる??そして伊豆田さん。あえてバックメンバーとして紹介ではなく「どうしても必要だからずっといてもらってますが・・・」でもゲスト扱いということらしいです。紹介された伊豆田さん♪あーいうえおかきくけこ〜〜メドレーの延長よろしく財津さんのツアーで登場していたというフレーズを歌い始めちゃったりなんかして・・・これネットで話題になってたけど富山の時はまだ出てなかったのだよ・・・2日目はさらに♪あーけましておめでとう〜なんてのまで追加してくれた伊豆田さんでした。ゲストとしての曲は♪Never Cry Butterfly。ドラムは城間さんなんだけど「あ、ピカデリー」・・・上田さんはCAVERNで見かけた☆型のタンバリンを手になんかマイクを通さずにずっとピカで担当してるコーラス部を入れておられたような・・・2日ともそうなのに何でマイクに向かってじゃないのかなぁ・・・と思いながら聞いてる私でした。
続いて最初からちゃんと公表されててパンフにもしっかりクレジットされてるゲストの登場。初日は松尾さんといっしょに今日は哲ちゃんも登場。ステージは8分の6ピカ。(1日目上田さんだったかなぁ、松尾さんだったかなぁ8分の5ピカっておっしゃってたけど一人忘れちゃだめだよーと)キーワードは“雨バイ”私の記憶が間違ってなければ話はバリツアーでのエピソードが発端だったはず。意外とおくが深いんです、“雨バイ”は・・・なんちゃって。(松尾さんがされていた上田さんとのお話はお台場ライブに詳細があります。;;;)曲はてっきり♪尖った涙だとばかり思っていたら曲は♪Dreamer再活動のピカデリーのライブを聴けなかった私にはちょっとしたピカ気分のおまけ。確かこの曲の時も上田さんドラムだったはず。
2日目のは杉さん。前オフで上田さんの衣装予想の話の時に「紅ジャケだったりして〜」なんて言ってたのですが紅ジャケだったのはなんと杉さん!しかも上下とも赤。「みんな黒なのに僕だけ赤!」そしてもう一人「どうしてもやりたい曲があったから無理に呼びました」というあづまちゃん。となれば曲は当然これだよね!♪'66〜あの頃の僕たちは。歌詞を書いた上田さんのVocalで一度聞いてみたいと思ってました。そう松尾さんたちと入れ替わりでもやっぱり8分の6ピカは変わらずでALWAYSでのを聞いたことがない私にはきっとピカデリーバージョンであろうはずの音がすっかりおなじみで懐かしく響いてくる。この曲はやっぱり泣けてきます。上田さんにはビートルズの武道館だけれど私には'97TULIPがまさにそうだったわけでまさかあの当時こんな今を想像することなんてできなかったわけであれから7年というあっという間だったけどこんなに過ぎてしまった時間に起こったことがぐるぐるしてました。杉さんはやっぱりピカデリーから♪僕の好きな本。私には本邦初公開!ドラムに移動された上田さんは“いつもの”上田さんみたい。松尾さんも杉さんもステージからはける際にドラムに座っていた上田さんとがっちり握手してたりしてそんな様子がなんていうのかなぁ“堅い友情”を見せてくださった気がします。上田さんがことあるごとにおっしゃってる杉さん、松尾さんとの出会い。本当に大切な友達・・・そんな人への感謝の気持ちそんなことをテーマにしたのが♪Gratitudeこういう話題になるとどうしてもテレが入ってしまうのか結局「なんちゃって」って感じで誤魔化してしまわれますが・・・
続いてはGAR-YIZでも登場したことのある曲♪思い出のフリスビー。TULIPのツアーでもそしてGAR-YIZでも歌っていて今回の曲の中でも歌いなれてるはずの曲なのに初日同じところを2度歌ってしまった上田さんです。“空白”になるよりはぜんぜんいいけどね〜〜そのせいか2日目Vocal部分を歌い終えたあとの笑顔が「ほら、今日はちゃんと歌えたでしょ!」といってらっしゃるようでおかしかったです。そしてエンディングのドラム。上田さんが叩いてらっしゃったわけではありませんがGAR-YIZの時に気に入っていた同じフレーズを城間さんが再現されてたのがやたら嬉しかった私です。やっぱりTULIPのツアーの時のよりもこのアレンジの方が好きだぁ!そしてそのままドラムに向かわれる上田さん。おもむろにリズムを刻み始める。「ん??いったい何が始まるんだ!?」私には今までのTULIP風、ピカデリー風と打って変わって「あ、上田さんの音」そう思える音が聞こえてくる。なんだろうTONYの頃の好きだった音に近いような気持ち的にはすっかりTONYの曲をやってくれるんじゃないかみたいなかすかな期待までしちゃったりなんかして・・・客席の雰囲気も同じに何が出てくるのかわからない感じで「??」が飛んでいるように感じた瞬間加わるピアノのリズムあ、あの曲だ!びっくりでした。♪My Soul Town@ALWAYS。ALWAYSのステージを聞いたことがない私には比べようもないのだけれどCDで聞いた雰囲気とぜんぜん違って聞こえてくる。しいて表現するとすればやっぱり“ハード”というか重い音。私の好きな音。このサイトでは何度か主張”したことがあるんだけどTONYの頃に同タイトルの曲があったのです。上田さんのVocalでしっとりと切ない曲が・・・好きだんったんです、その曲。ちょうど上田さんがALWAYSに加入された後ALWAYSのアルバムにこのタイトルを見つけて「あ、ALWAYSでやってくれたんだ」勝手に思い込んで真っ先にこの曲を聴いたのです。そこから聞こえてきたのは姫野さんの声で似ても似つかない曲。「違う!」そのがっかりのトラウマがあって好きになれなかった曲だったりもしたのです。後々に「タイトルが気に入ってたからまた使ったとおっしゃってた」というお話を聞いて私が好きだった曲が見捨てられてしまったような上田さんにとっては曲ってそんな程度のものなのかみたいな寂しさ感じてしまった曰く付のタイトル曲だったのですこの演奏を聴いて初めて「あーいい感じの曲なんだ」素直にそう思いました。「歌詞を書いたものとして姫野とはまた違った解釈でやってみた」そうおっしゃいました。上田さんはすごく気に入っていて「1度自分で歌ってみたかった」のだともおっしゃいました。そしていつか自分のアルバムにまた入れたいと思っていると・・・自分の好きだった♪My Soul Townの存在なんてなかったかのように・・・別の曲なんだけど比べてどっちがいいとかそんな話じゃないんだけど今回の演奏がとても気に入っただけになさら自分の“好き”が上田さんに否定されてしまったような寂しさ・・・「でも上田さん、やっぱり私はTONYの♪My Soul Townが好きだよ!」
そして確か上田さんはここでいったんステージ袖へ・・・主役不在のまま次の曲のイントロが始まる。今度こそ間違いなく聞きなれたTONYの音が聞こえてくる。そう、これもまるでレコードをそのままにといった感じでイントロにのって上田さん衣装換えで再登場。初日は黒のジャケットに変わってネクタイと同色の真っ赤なベスト。2日目はジャケットを脱いだだけ・・・こんな演出もなかなかにくい。歌い始めるのは♪Because。こんな時にTONYの曲が聞こえてくる・・・あの頃のいろんなことが思い出されてステージがかすんできてしまう。上田さんのVocalが切ない。長い上田さんのミュージシャン活動の中でも本当に短い活動期間だったバンドだけど一番好きだったとかそういう次元とは違ったところでファンとしていろんな意味で私には思い入れの強いバンドだから・・・泣けちゃってしょうがない。エンディングにあらためてドラムに向かう上田さん。城間さんとのユニゾン(だったのだと思う)のドラムは圧巻。その音さえも悲しく響いてきてしまう。「CDにもなってないし今はもう手にすることができないので当時レコードで聞いた人だけが知ってる曲」ということでこの曲すらも「どうかな?」と思われたようで「でも僕にとっても思い出深い曲だったのでやりました」と・・・あーやっぱりそんな選曲なんだ・・・それじゃ私が望んでる曲なんて100%出るわけないじゃん!わかってたんだけどねぇ・・・私には上田さんのファンだったら知らないはずがないメジャーな曲のつもりだったんだけどそんな感覚がすでにずれてる・・・そう実感してしまった曲でした。今の上田さんのファンの人の耳にすら届いてなかったなんて・・・「初めて聞きました」とおっしゃった方がたくさんおられたのには私がびっくり・・・これが現実なのかぁと思うとやっぱりなんだかなぁと思ってしまう。今回のライブで私が一番「らしくかっこいい!」と感じたのはこのあたりの流れでした。
「残すところ後2曲となりました」そんな上田さんの言葉に「え〜〜!??」と応える客席。やたらと長い系図狩(笑)なんかを知っちゃってるファンなんて特に時間の短さを感じてしまったのだと思います。あーあれだけ待ってたのにもう終わりなんだ・・・上田さんにはやっぱりこの曲は欠かせない!「冬だけど夏の祭りの歌」そう♪オイサ!どれだけの方がこの曲をご存知だったのか知る由もないけれどなかなか掛け声は出しづらいのかもしれない。「財津和夫の気持ちがよくわかる」練習でなかなかついてきてくれない客席に向かっての上田さんのせりふだったりします。半ばやけくそに上田さんに届けとばかりに叫んでいた私です。「すでに何度も経験してわかっておられる方もいらっしゃると思いますがごく少数です」「今、声を出してくれてた人本番でもそのままでね!」そんなせりふの中の該当者に自分もいる・・・そう思うと嬉しかったりもするのです。(^^;
♪オイサの盛り上がりを覚ますかのように「僕には似合わないこんな曲でおわりたい」とは2日目の言葉。う〜んでも私予想してたけどなぁ・・・もちろん個人的には怒涛のロックンロールで勢いのままに終わるのが好みだけど「そうはこない」どこかで確信してました。ただこの曲ではなく期待してたのは数少ないALWAYSでのVocal曲♪僕のRevolutionだったんだけどね・・・エンディングは♪STARS−大切な別れ−・・・歌詞の内容からどうしても去年出会ってしまった父との別れを思い出してしまうわけで・・・ただ時間が流れている分だけ冷静でいられたかなぁ・・・この曲もエンディングにドラムに向かう上田さん。圭右さんのギターがもういい音してます。「あ、ジェフベックしてる」そう感じてしまいました。(ん。。。でもこのあたり詳しくないんで違うかも〜気分は系図狩の音だったのよー)とにかくかっこいい!いやなんかこう言葉でうまく言いあらわせないあの空間の雰囲気・・・「いいライブ」そんな言葉がぴったり来る感じ。しっとりとした余韻を残しながら“本編”の終了・・・・

アンコール1
当日のゲストも一緒にステージへ・・・初日は当然♪尖った涙、2日目は♪Daddyはロックンロール中毒。ファーストソロアルバムからそれぞれのゲストがらみの選曲。お二人とも同じ曲をご自身のバージョンでもやっておられるのです。そんなわけでVocalは上田さんと歌い分けでの登場でした。
そだ、2日目、ゲストのあづまちゃんを呼び出すのに「風祭君」と言った上田さん。初めて聞いた!なんか違う人呼んだみたい(笑)う〜〜ん“よそいき”
1曲でゲストは退場。続くは♪チープショット。アルバムの中で唯一残っていた曲。この曲もGAR-YIZで歌いなれてるはずなのに・・・多分それもあって“譜面台”もなくなっていたのに・・・初日なんと途中で歌詞が飛んでしまったようでどうにもならなくなって曲をとめてしまった上田さんだったりして・・・(^^;2日目はそんなことがまたあっては大変とばかりに「歌詞ほしいなぁ〜」と最初から譜面台をセッティングしてもらってらっしゃいました。(をい!)1回目アンコールのラストはもうこの曲が出ないわけがない!ということで♪走れ!ムーン号。TULIP以外でこの曲を聴くのは初めてです。なんか変・・・アレンジが変とかそんなんじゃなくてなんでここでTULIP聞いてるんだろうみたいな違和感・・・上田さんがドラムを叩いて歌ってる、そんな見慣れた光景、耳慣れた音なのに初日はなんともなかったのに2日目動きが止まってしまった私です。自分でもびっくりした。「どうしたんだろ???」上田さんじゃなくて前の方でリズムに合わせて揺れてる客席を他人事のように眺めている自分がいたりして・・・上田さんが嬉しそうに笑ってるそんなことが違う世界のことのように・・・

アンコール2
合間にスタッフのお兄さんがドラムのチューニングをしなおしされてたんです。「あれ?」って思っていたのです。会場の拍手に促されるようにバックメンバー再びステージへ・・・「え!??」りんごさんがギターを持っている・・・耕右さんもいる。瞬間「ベンチャーズやる気だ!」チューニングのわけも納得。となると・・・あれしかないよね・・・BINGO!曲は♪CARAVAN。ぴんと来た自分がうれしかった。でもびっくりだった・・・コンセプトは“シンガー上田雅利”でもやっぱりドラマーなのです。ここはやっぱりドラマーとしての主張なんだろうなとドラムソロを真髄とした選曲、そんな感じ。りんごさんのベンチャーズは7年前に聞いたことがある。SLVで聞きなれてる戸田さんのギターよりもおとなしめで堅実なギターそんな印象。3人バンドSLVばかり聞いてたせいか、2日目に上田さんが「圭右がギターのセッティングしてます」とおっしゃらなければベンチャーズの曲に圭右さんも加わっていたことに気がつかなかっただろう私です。あ、そういえばリズムギターが聞こえてる・・・やっと気がついてる私って??(^^;;;;この曲の見せ所といえばベースの弦をスティックで叩いて音を出す演出。初日早めに上田さんの横にスタンバイしようとしていた耕右さんに「まだまだだよ!」とおっしゃってる上田さんの声が聞こえる。今日もしっかりツーバス踏んでいらっしゃる・・・この時のためだけにセッティングされている左用のペダル・・・やっぱり上田さんにはドラムが似合う。一番安心して夢中になって見つめていられる瞬間。ただただため息・・・かっこいい・・・SLV知らないお客さんの反応はどうだったんだろう??・・・たぶんTULIPではみられない上田さんの顔。そう思うんだけど・・・
そしてそしてライブのオーラス。もうこれっきゃないよね!♪早くおいでMCの途中で「僕の代表曲になっていますが曲も詞も関わってないんですよね」とおっしゃってた曲。♪ダンダン〜〜のコーラスを耕右さんが入れてる!そんなことが新鮮。ここでも圭右さんのギター炸裂。上田さんのVocalはTULIPの時よりもより昔らしくそんな風に聞こえる。この曲はやっぱりこれだよなんだかそんな気持ちで聴いていました。

★ ちょっと補足!?コーナー
・ うまく表現できないけれどなんだか久しぶりに昔の上田さんのVocalを聞いているような気になりました。日本語だったせいかなぁ・・・でもTULIPのツアーの時に聞いたVocalよりも昔懐かしいような上田さんの声、歌い方。なんでだろう??初日はそんなに思わなかったのだけど特に2日目がそんな感じ。ここんところどんな曲だって聴いたことなかったのに何度か声がひっくり返ってたし;;;;

・ りんごさんのドラム・・・もともと上田さんがドラムを叩いてるだけでいい“ドラマー上田雅利”のファンを自認してる私です。上田さんがいるのに上田さんのドラムじゃない・・・もっと物足りなさ感じるかなと思ってましたがそんなことはなく耳慣れた上田さんのフレーズをほんとうに違和感なく叩いておられると思います。職人だなぁ、大人だなぁそう思いました。でもなんていうのかなぁやっぱり「これ、これ!」と言った“音”ではないのです。私が夢中になれなかったのもそのせいかも・・・「うずうずしてたでしょ?」後ろから私を見ていた人にそういわれたけどね、もちろんそんな曲もあったけど今回はなりふりかまわずな私はかなりなりを潜めていてじとーっとボーっと固まって上田さん眺めてる時間が長かったのですよ。信じられる??(笑)

・ あづまちゃん登場の時に上田さんが「上田さんのファンだったけど上田さん見えないからあづまさんのファンになりました」とか手紙をもらうという話題を出しておられましたが・・・「結構くるんだけどそんなこと僕に書いてこないで・・・」と・・・そんな上田さんに「あーそれでだぁこんなところにドラム置いて」毎度おなじみの突っ込み。でもね上田さん、私が知ってるだけでも「前は安部さんのファンだったんだけど」「財津さんのファンだったんだけど・・・」「姫野さんのファンだったんだけど・・・」そんな“現上田さんファン”の方たくさんいらっしゃるんだよー!!!なんかねずっと上田さんのファンというだけで逆に驚かれちゃったりもするんだけど・・・やっぱ、変かな???でも自慢だもんね!最初から上田さんの魅力わかってたそんな気持ちになれるから!

・ 上田さんにはかっこいいと言う言葉が本当によく似合う。あらためて思いました。いつもいつも見え隠れするところで地味に仕事されてる上田さん。それがフロントに立ったってサマになってしまう。華があるよなぁ・・・十分メインを取れる人実感しました。そんな風に見える上田さんがいつもよりもさらにもっと遠くに行ってしまったような不思議さも感じましたが・・・今日は“エンターティーメント”しっかり感じてきました。

・ 2日目のお隣さんはTULIP以外の上田さんのライブは初めての方々だったようで上田さんの“一人ボケ(ノリ)&ツッコミ”が印象に残っていたみたいで「上田さんってこんなに面白い人なんですか??」とびっくりされたご様子。そんな問いに「いつもはもっと変です。」と答えたのは私です;;;;ごめんなさいぃ〜でもそーゆーのも好きだモン。でも、あれでも私には「今日はほんとうによそいきだなぁ」と思っていたんだけどなぁ・・・上田さんご自身も「余計なことしゃべりそうだから気をつけてる」みたいなことおっしゃってらっしゃいましたよね?(^^;

・ 上田さんがドラムを叩かれない分、自然にいろんな音に耳が行く中で特に感じたのは圭右さんのギター。ここのところ耳にする機会も増えてたのですがあらためて自分の好きなギターだなといい仕事してるなぁと・・・そしてそんなギターを弾いている圭右さんを見る上田さんの嬉しそうな笑顔がすごく印象的。感性が合うんだろうなというのかバンドとしての相性がすごくいいんだろうと思います。

・ ほんとはね、もっとロックンロール色が強いかなぁと思っていたんだけど終わってみると「オトナのステージ」だったなぁ・・・とこれはこれで上田さんのカラー・・・とにかく普段いたるところにある障害物と戦いながら隙間を縫うように上田さんをみるのが当たり前になっていたファンとしてはとにかく何の障害物もないステージ中央でハンドマイク片手に熱唱されてる上田さんが不思議でしょうがなかったというのかみる方が慣れないというのか妙な感じでもあったのです。ばっちり上田さんが見えてしまうのにGAR-YIZや系図狩でもっとパワフルな上田さんのプレイを見ているせいかなんか物足りなさも・・・なんていうのは贅沢すぎるかなぁ。上田さんがあんまりドラムを叩いておられなかったせいかなぁ・・・私には無条件に「あー楽しかった!」そんなライブではありませんでした。途中何度も「もしかして私は待ちに待ってた上田さんのソロなんだからと無理して楽しもうとしてるじゃないだろうか」とそんな思いが頭をよぎってしまった部分もあったのです。イコールよくなかったなんてそんなわけじゃありません。ここのところなかった“(興行的に)ちゃんとしたライブ”、“手が届かない偶像”であるあるべき上田さんの姿、客席の反応をみてもステージの流れを改めて眺めてみても演奏も「こうじゃなきゃ!」「これこそが本来の形」そう思うくらいにちゃんとしたステージだったし(上田さんの歌詞のおぼつかなさをさっぴけばね〜)でもなんていうんだろうだからこそなのかいつもよりもずっと客観的に聞いてしまっている自分がそこにいるような気になってしまったステージでした。
たとえばTONY聞いた頃に感じた「これだ!」っていうのがあって「もちあわせてはいない」部分ではないと思うんだけど・・・今の上田さんは違うということなのかなぁ・・・私はそっちの方が好きなんだけど・・・そういった自分の中で作り上げていた上田さんのイメージとのギャップなのか客席の大多数を占める“TULIPの上田さん”なファンの方々にはきっと嬉しいステージだったのだと他人事のように感じていた私もいたのです。んじゃあんたはなんなんだよ!と自問自答する私も・・・ただ「これだよ、これ!」と思いながら理屈じゃなく上田さんと一緒に音楽に身を任せていられる気分のいつものノリじゃなくてどんなハードな曲でもボーっと上田さんを眺めている方がにあっているような不思議な空間だったのです。それがいったいなんでなのか自分でもわからなくて考え込んじゃって・・・こんなはずじゃないのにと。これが恐れてた“自爆”です。「まったく、考えすぎなんだよ!期待しすぎちゃんじゃない?」あれこれ語った私への友人の一言が全てです。あーもうもっと素直に「よかったぁ!!!!」そう感じていられなかった自分が情けなくなるジャンさ!

そんな感じでたぶん上田さんよりもずっともっと思いいれが強かったんじゃないかと思ってしまった期待のライブは終わってしまいました。
「もうないんだ」そう思ってたから余計に私がナーバスになっていたんだろうけど・・・でもやってるのは上田さん。流れや気分で簡単に前言撤回してくださるのも上田さんじゃん・・・キメキメなのは嫌いだよね??ステージを見て思い出しました。同じようにというのはなかなか大変だと思うけど“いつもの感じ”だったら「またやるよ!」そういってくださるのを待っていよう・・・もっと気楽に待っていられるように・・・その時はもうちょっとマニア向けなのもやってね!行けないかも知れないけど・・・なんちゃって・・・
そんなわけでおしまい!

P.S リスト多分間違ってないと思うけど入れ替わってる曲とかあったら教えてね!あとドラムを叩いておられた曲なんかもちょっと自信ありません;;;;