Martinton 2010 〜Birthday of the 60th times〜

'10.10. 2 吉祥寺 Star Pine's Cafe

Star Pine's Cafe・・・なんて懐かしい響きだろう。この場所で初めてGAR-YIZを見たのはもう既に10年以上も前のことになってしまっている。上田さんの人生の節目でもあるはずの還暦を迎える日をなぜこの場所でのライブにされたのかはわかんないけど(深い意味はないのかもしれませんが・・・)60歳のお誕生日を過ごすのにこの場所を選んでくださったことが神様からの私へのプレゼントのような気にさえなってしまうそんな場所。
’97に上田さんに“再会”してからの十数年が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。いろんなことがあったんだ・・・上田さんの還暦をお祝いする日なのに私自身がファンとしての歴史を改めて振り返る日になった不思議な日。

お祝いだから上田さんにああやって欲しい、こうやって欲しいなんてのはなし。上田さんにとって記憶に残る素敵な1日になるようにちょっとでも貢献できたらうれしいなそんな気持ちで迎えたこの日でした。同じ空間にいられることが大切。

だからライブの内容云々については語らないほうがいいかなぁと思ったんだけど、メモリアルデーだからこそ自分の記念のために記憶を残しておきましょう・・・


初めてのライブのOpeningはいつの時もどきどきわくわくします。どんな始まり方をするのだろう・・・
お誕生日だからこその演出からはじまるのかなぁとか・・・
始まりは虫の音とお寺の金の音のSEから。ここ3年ばかりお誕生日ライブといえば京都でした。吉祥寺にいながらもなんだか京都を連想させるような始まりだなぁと。

歌いだしはいきなりBeatles。♪In My Lifeフルコーラスではなくワンコーラスだけしっとりと・・・そして今年のツアーのOpeningだったという♪Scooter Waltzへ。ゲストで来ていらっしゃるはずの小泉さんのピアノの音がカラオケ。いらっしゃるんだったら生で出来るのにあえてカラオケ・・・(笑)
「とうとうこの日が来ました!」ということで客席からおめでとーの声。
上田さんは今日が誕生日だからとかいう感じはなくいつものフツウのライブのつもりだったんだそうです。でもおめでとうメールが続々と届いて「めでたいんだ」と(笑)

最初は今年のツアーのどこへも参加できなかった人のためにプチ再演ということでTULIP曲から♪道化者〜二人で山へ行こう♪かけおちのすすめ♪ムトウス♪ここはどこ。個人的には“ひとりTULIP”な上田さんは複雑な気持ちになってしまうので興味がないわけではなかったのですがあえてはずしてきたのです。まさかここで聞くことになろうとはな選曲。ラッキーだったのかなぁ・・・なんだか上田さんに「どうしてもきかせてやる!」って言われたみたいな気分になってしまいました。・・・(^^;神様のお計らいだったのかもしれませんね。
今更ながら上田さんが在籍中のTULIPの曲への愛着を感じる(私がデス)選曲でもあり・・・面白かったのはやっぱり♪道化者。私の中ではこの曲はドラムとボーカルだけでも成り立ってしまう曲だということに気がつきました。(かなりの極言ではありますが・・・)この曲ほどドラムの存在感が大きい曲に出会ったことがないと思うくらいに・・・RUNのツアーの時に感じた♪二人で山へ行こうに対しても「何でこの曲?」と不思議がる人、がっかりする人とは絶対に通じ合えないと思う気持ちと同じ気持ちが道化者にもあります。というよりやっぱりあの頃のライブを知ってるファンにとっては2曲あわせてひとつの曲であり言葉じゃ表しきれない思いがあるのですよ。♪かけおちのすすめなんてのはここで言われて「あーそういう曲もあったね」と思うくらいに忘れかけていた曲なのに直ぐに頭に流れてる♪かけおちさー〜〜〜のフレーズ。やっぱり染み付いてるなぁ・・・この曲では数フレーズ歌われてから歌詞を間違えかけて演奏止めてしまわれました。間違っててもそ知らぬ顔で歌われることもあるのに〜〜(笑)そんなハプニングもまた楽し!〜
♪ここはどこはTULIPで好きな曲ときかれて最初に出てくるくらいに好きな曲です。出だしのシンバルの音だけできゃぁ〜なんですが・・・ホントはやっぱりちゃんとした音で聞きたいんです。好きなフレーズギターとベースの音を自分の中で補いながら「あーこのフレーズがない〜〜」みたいな。ただエンディングのドラムはまるで足りない音を補うかのようにTULIPのとき以上に激しくたたみかける様な感じに聞こえました。「これTULIPのときにそのまま叩いたらうるさいって言われるんだろうな・・・」ふとそういう思いが頭をよぎったのがおかしかったです。最後の♪きみはどこーの「こー」の高音がすこーんと抜けてきもちいい〜〜〜〜
♪ここはどこ,♪かけおちのすすめもそうだけどやっぱり二人でやるには無理がある感は否めないんですけどね・・・自分が思ってた以上に楽しめたからよかったです。

その後は再びソロの曲にblogでもあった小学校の先生との再会のお話から改めて先生に贈って褒めてもらった曲ということで♪街を渡る汐風♪百年山笠

生ドラムで♪Daddyはロックンロール中毒。そのまま最初のゲストとしてRevolution-9登場。
♪Let It Be「音あわせしてない曲やっていい?」とおっしゃったような・・・RV-9はやる曲決めてなかったのかなぁ・・・
♪Mr.Moonlight、「太田君の雄たけびで」ということで曲がわかったと同時に「あーやっぱり今日も上田さんじゃないんだ」とちょっとがっかりしたのですが太田さんは歌いだしを♪Mr.〜〜〜還暦のGARRY上田さん!と。こういうところが太田さんのステージ進行のうまいところだとつくづく感じます。
♪Hey Bulldog、たくさんある上田さんVocalの中でもやっぱりこの曲なんだ!とちょっとうれしかった。何度聞いてもいいです。上田さんのブルドッグ!そしてラストはこの曲。♪Golden Slumber〜Carry That Weight〜The Endのメドレー。

ここで第一部終了。・・・だったはず。

2部の始まりは
♪果てしない旅から。MCは鎌倉と一緒だなぁ・・・歌詞を書くと自分の曲になってしまうと。

♪この胸の光。以前のMCはご両親、おばあさまのお話をされてましたが鎌倉も今回も二人のお嬢様を持つ父としての思いと共にこの曲を紹介されました。親になって初めてわかる自分の親の気持ち・・・そして父と娘の関係。どこのお父さんも同じだなぁと我が家の父娘の関係に重ねて聞いてしまいました。
♪Sunny〜朝日はここにいたよすっかりソロの曲だなぁ・・・

ストレンジボトムタイプのタイコからフルセットのほうへ移動しながらのドラムソロから始まったのが♪譲れない明日。何が始まるんだろうのわくわく感が新鮮でした。この曲をフルセットのドラムでというのがまたうれしかったり。私好み〜〜そして続いたのが♪そうたい!前回の帰り道での会話を思い出しお隣さんと思わず顔を見合わせてガッツポーズ!なんだかあの会話を聞かれてたんじゃないかしらと思ってしまうくらいに感激!気持ちいー!!

そしてゲスト、小泉さんと橋本さんの登場。勝手に“鎌倉の微風”とネーミングされてました。
1曲目は♪My Soul Town。鎌倉でせっかくのアレンジだったのに上田さんはすっ飛ばして歌い始めてしまわれたんだそうです。で、その時のDVDをみたら小泉さんと橋本さんのお二人が弾きかけてものすごく驚いた顔をして弾くのを止めたのがしっかり映ってておかしくて仕方がなかったそうですが・・・って御自分でもおっしゃってましたがそりゃないですよ〜
ということでリベンジの意味を込めてこの曲を選んだそうです。そう言われると「あれ、もう歌だっけ?」と思ったような・・・でもこれであってるといわれればそうだよなと思うくらいに間違いには気がつきませんでしたけど・・・
そして鎌倉で個人的に一押しだった♪走れ!ムーン号。今回も登場しました。ジャージーなピアノがかっこいいです。
♪Because
♪思い出のフリスビーすっかり恒例です。コーラス練習のさいの圭右さんの♪あの日の風よー@フランク永井風に大笑い。「そんなキャラクター求めてないし!」の上田さんのセリフがおかしかったです。
♪僕のRevolution、途中でスティック先がはじけ飛びました。が交換されることもなくそのまま続けられました。
そしてラストは♪STARS〜大切な別れ〜。全曲通じてですが鎌倉で聞いたときよりももっと迫るものがありました。会場によって音の作り方も違うと思うので鎌倉は鎌倉の会場に似合った音なんですが、個人的には音の広がり方、バランスなどなど今日の方がよかったと感じました。2回目のステージということで4人での演奏がこなれてきたというか息がよりあってきた結果なのかもしれません。

★ アンコール
赤のベストで登場の上田さん。「赤いちゃんちゃんこだよー〜」10年前さんざん“赤いちゃんちゃんこ”とちゃかしてたあづまちゃんを思い出してました。とうとう来ちゃいましたね、そんな日。
そしてまさかまさかの「今日のメンバー見ていて気がつきました。こんな組み合わせもあるなと・・・系図狩!」そうだ!出来ちゃうんだ!随分と久しぶりな系図狩、こんなところで出会えちゃった。もちろん最後はロックンロール。
♪You Really Got To Me@上田さん(笑)う〜〜スタンディングしそこねた。立っても迷惑にならない席だったのに〜〜次は絶対行くぞーで♪Steppin' Stone@圭右さんきゃぁ〜〜〜〜大好き!圭右さんのVocalがかっこいい〜〜そしてそしてあのフロアタムの音がたまりません。でるぞ!でるぞ”と構える瞬間〜満足!
♪Lucille@伊豆田さん。曲に盛り上がってるとお隣さんが笑ってる。「何?」と思ったらステージの後ろで杉原さんが携帯片手に仕切り撮影中。こっそりじゃないのは確信犯??
一通り盛り上がったあとで今度はRV-9+小泉さんの登場。そしてここでBirthdayケーキ@似顔絵つきも登場。小泉さんのピアノ、杉原さんの音頭で♪Happy Birthday To You〜の合唱。クラッカーを鳴らしながら〜
ケーキには花火が2本。ろうそくの火を消すかのようにふぅーとされてた上田さんでしたが花火はもちろん消えません・・・(^^;杉原さんの司会進行の元(これが結構歌謡ショーっぽくておかしかった)でお祝いモード。なんとケーキのお披露目の際に「シャッターチャンスです」と撮影OKに・・・今は便利ですよね、携帯持ってたら誰でも撮れちゃう。私は確かバックにカメラが・・・と慌てて取り出し撮らせて頂きました。貴重なちゃんちゃんこな上田さん。もっと冷静だったらちゃんとした写真撮れたのになぁ・・・でもさすがにご本人の画像をアップするわけにはいかないと思いますのでケーキだけ。こんな感じで客席に見せてくださいました。

(→これは帰りの際にカウンターのところでお披露目されていたものです。カウンターが高かったのでうまく撮れませんでしたけど、記念に〜)

そしてたくさんの方がお花やプレゼントを用意されていたみたいでそのままプレゼントタイムへ・・・抱えきれないほどのプレゼントの山。
杉原さんからは「伊豆田さんと」ということで札束・・・というなのユニクロの紙包みのプレゼント。(たぶん休憩中に隣のビルで買ってこられんたんじゃないかなと推測・笑)太田さんはちゃんと“赤いパンツ”を準備してきていらっしゃってたそうです。
とってもうれしそうな上田さん。その笑顔をみているだけで幸せ気分になります。

そしてアンコール続き。♪Roll Over Bethoovenギターを抱えて上田さんのそばまで行ってソロを取る杉原さん〜後半はVocalを上田さんに譲って・・・続いて♪Twist & Shout♪Kansas City〜Hey,Hey,Hey,はもうすっかりお約束。客席とステージとの一体感がたまりません。いつもならこれでおしまいかなぁって感じですがそう、上田さんメインがないということで♪Slow Downこれも定番!きゃぁ上田さーんなのだ。この曲も杉原さんのギター炸裂してました。いつも4人なRV-9ですがピアノに小泉さんが加わっておられたのでよりいい感じ!
去り際に太田さんが「まさとし、かんれき〜」(秀樹、感激〜のパクリね・笑)と残していった一言に受けてました・・・あたい。

既にいつも以上のアンコール曲でしたが更に2度目のアンコール。
上田さんは“お土産”を片手に登場。・・・そういえば“お土産付き”ってなってたな・・・お土産それはチュ〜リップな蒲鉾。「うちの兄貴が作った蒲鉾です。帰りに持って帰ってね。飾っといちゃダメだよ。ちゃんと食べてね」と。
出来るものなら記念にとっておきたいんですがそうもいかず・・・しばらく温存しておくつもりがダンナに見つかり気がついた頃には切り刻まれていて・・・お野菜と共に炒め物にしていただきました。・・・って私が口に出来たのは食卓に出す前につまみ食いした1切れだけ。他は全部食べられてしまいました(泣)・・・結婚式で貰った富山の蒲鉾も残ってたのにぃ・・・何でこっちの蒲鉾・・・写真撮っておいてよかった。

と話がそれましたが曲は「まだやってない曲ありますよね!」
♪早くおいで、小泉さんのピアノがかっこよかったです。TULIPよりもかっこいよかったかも。(怒られるかな・・・)いつものソロじゃ聞けないもんね!ピアノが加わるだけでもこんなに変わるなのです。
♪オイサ!もう説明はいらないですね。

更に曲が終わっても鳴り止まない拍手。客電もつかないし期待しちゃったんですよ〜
そして三度上田さん登場!「やったぁ〜〜〜」
上田さん、「まだまだ気力も体力もあるのでやっていきます、お付き合い願います」みたいなことをおっしゃったんです。もうてっきりもう1曲やってくださるものとばかり思ったのに後に続いたセリフが「じゃ、今日はこれで!さいなら!」え゛ぇ〜〜〜〜〜〜思わず「うそぉ〜〜」と・・・それが聞こえてしまったかは定かではありませんが上田さん一言「もういいだろう・・・」ごもっともです。(^^;;;お祝いに来て十分楽しませてもらったのに更に楽しませてもらおうなんてムシがよすぎますよね、反省・・・・・(笑)

そんなわけで楽しい楽しい時間が終ったのでした。


太田さんだったかなぁ「こんな元気な還暦みたことない!」っておっしゃってましたが本当にパワフルな上田さんでした。
ちょうど十数年前のこの場所のGAR-YIZのアンコールの時に「40過ぎてロックンロールはきつい!」とおっしゃった上田さんに思わず「いやだぁ!そんなこと言っちゃ」と叫んだことを思い出していました。今でもこうやってロックンロールな上田さんに出会えることにひたすら感謝です。

長い長いファン歴です。であった13歳当時の一目ぼれは本物だったんだと改めて確認した日でした。
あの頃はまた違う人に出会って流れていくもだと思っていました。それなのに不思議と三十数年、上田さん以上に私の気持ちをひきつけるミュージシャン、芸能人は現れませんでした。あの一瞬で今があることが本当に不思議です。
と同時にこんな日に同じ空間で過ごすことができる縁。もちろん一方的なつながりですがある種“運命”を感じてます。ここまできたらもう最後までついていくしかありません。たぶんもうこれ以上の人に出会うことはないと思うので・・・
あくまでもマイペースですが・・・

最後に蛇足ですが、この日泊まったホテルの清掃の担当の方が“上田さん”でした。こんなことでも上田さんとの縁に感じる一日だったのです。