Martinton 2010 〜Autumn Resort Time in 鎌倉 2〜

'10. 9.18 歐林洞ギャラリーサロン

前回のとき久しぶりな“フルバンド”構成に惹かれながらも日程の関係でパスせざるを得なかったための雪辱戦でもありました。もっとも“フルバンド”とはいえなじみのGuitarにDrumにBassにKeyみたいな構成ではなくBassがなくてCello、Keyもシンセとかではなくアコースティックピアノという不思議な構成。
爆音ロックンロール大好きな私には「私の中の大好きな上田さんとはなんか違うんだけどさ!」なバンドでもあったのだけれど・・・しかも今年のソロツアーは前にもましてTULIP曲率が高そうだったのもソロを遠ざけていた一因でもあったしで正直楽しみよりも不安の方が大きかったりしたライブだったのです、聞く前は!


こういう多大な期待をしないライブの方が楽しめる。ここんところのジンクスがこの日も当てはまってしまいました。
会場はグランドピアノがデーンと置かれた白基調のクラシカルな雰囲気のスペース。真ん中に久しぶりにみた黄色のかわいいコンパクトなドラムセット。完全たるフルドラムセット(という表現も正しくない気もするけど)ではないにしてもソロでおなじみのストレンジボトムタイプとは違う生音が聞けるセットというのがまずうれしかったり・・・

ほぼ定刻にメンバー皆さん真ん中の通路から登場。上田さんの衣装は黒に地模様(ペイズリーっぽく見えたけど違うかな)に黒に赤(ワインレッドに近い感じかな)のペイズリー柄のネクタイ。
直ぐにドラムセットの方に向かわれるとばかり思っていたのにほぼ目の前で立ち止まりそこにあったマイクをとりハンドマイク体制。チェロでイントロが始まったけど一瞬何が起こるのかわからなかった・・・Openingはかなり意外でした。曲は♪Gratitude。最初チェロの音が大きすぎるような気がして、更にその音でスネア共鳴りする音が聞こえてせっかくの上田さんのVocalが聞きづらいというのかなんか音のバランスも悪いような気がしてこなれてないような気がして「ずっとこのままだったらどうしよう??」なんて思っちゃったOpeningでしたが・・・こう感じたのも曲の前半だけ・・・途中からやっとステージに入り込む気持ちの準備完了!ってな始まりでした。
1曲歌い終わられてからドラムセットの方へ。聞こえてきたのは耳慣れしたピアノのフレーズ。「ああやっぱりこれかぁ・・・」blogで“告知”のあった「Someday Somewhere」からの曲。Xmasには遠いからタイトル曲はないとは思ったんだけどチェロとあわせるくらいだから壮大なイメージのある曲って他にあったっけ?と曲当てクイズさながら予想していた曲。当時のレコーディングの時から好きだった曲だそうです。私は個人的にはあんまり思い入れのない曲だったせいかふ〜んで終っちゃったけど;;;;この構成だからこそな選曲のようにも感じました。チェロがとってもいい感じではいってたし・・・あ、曲は♪八億光年の彼方へでした。上田さん大好きな曲といいつつタイトル「八億光年の彼方だったっけ?彼方へだったっけ?忘れました!」・・・らしい・・・(^^;;;;;

あとは順不同で行きます。
この日のステージは間ティータイムをはさんでの2部構成。
1ステージ目は圭右さんもエレキを使わずずっとアコギだったような・・・1ステージ目ラストの♪果てしない旅で初めてエレキ@オレンジ系のストラッドキャスターに持ち変えられたように記憶してます。ただいつものソロライブの時はアルバムの音に忠実なギターアレンジだったかと思うんですけど今回はギター控えめで個人的にはちょっと寂しかったですが・・・なんかものたりないというのか・・・・同じように感じたのが♪ビコーズ(もしかしたら2ステージ目で登場してたかなぁ)だったり。この曲の背景が湘南ということでここでやれることがうれしいとおっしゃってた上田さんですが「実話をモチーフにした曲なんで」とちょっと照れくさそうでもあったようにみえました。ギターのアルペジオの部分をピアノが奏でてたのでもうちょっとギターソロ聞けたらうれしかったんだけどなレコードのような・・・んでエンディングは結構ドラムも派手目になってた記憶があったんで「ここから!」って思ったんだけど盛り上がらないうちにフェードアウトしちゃったみたいな印象で・・・

上田さんのMCにあったんですけどね、ソロライブの感想に「二人なのに意外にうるさい」とか「うるさかった」みたいな感想がよくあるんだそうです。で圭右さん指差して「こいつのせいです!」って・・・(笑)いやいやそりゃ違うでしょと突っ込みたかったのは私だけでしょか??個人的にはそのうるさい圭右さんのギターが大好きだし、だから上田さんのソロも活きていると思っている私ですが〜
で1ステージ目はここ1,2年で登場させてこられた上田さんの“新曲”中心。♪Dear Frend♪この胸の光♪Still♪街を渡る汐風などなどが立て続けに登場したかと〜うれしかったのは久しぶりに聞いた♪秋の風。季節に合わせての選曲なのかなぁと思わせてくださいました。♪My Soul Townも1ステージ目だったかな・・・途中、♪街を〜の前に校歌を作られた話をされててワンコーラスだけ歌ってくださいましたが、なんたって伴奏の大本はこの日のピアノの小泉さん。歌詞カード見ながらでしたが歌い終わられた後、「彼のピアノで生で歌うのは初めてで気持ちよかった!」とそして「小学校の先生の伴奏で生で歌ったことあるんですけどいまいちで・・・」(をい!)

2ステージ目
意表をついたOpening!なんとインスト♪CARAVAN!!何がうれしかったってこれがいっちばんうれしかったかも。なんていうのかなぁ・・・ボーカリストじゃなくドラマー。プレーヤーとして聞かせてくださったというのかそれがすごくはまってたのがすごくうれしかったのです。もうひとつ感動!だったのが曲としては定番な♪走れ!ムーン号。時々ソロの時にやっていたレゲエ調でもなくがらりと変わったJazzyなアレンジに様変わり。同じ曲がいろんな表現の仕方で変わっていく面白さ。だから音楽好きはやめられない〜な感じ。
♪そんな時 この曲たぶん行けなかった二年前の歐林洞でも演奏されたんじゃなかったかなぁ・・・予定の行動だったのか気まぐれだったのかはわかりませんが(ワンコーラスで間奏を長めに取ってあったので予定行動かなとも思いましたけどたったワンコーラスのためだけにわざわざ移動される意味もよくわかりませんけどね。近くにいらっしゃるのでうれしかったですけど・笑)、ドラム叩かないから〜とハンドマイクを決め込んで再び前方@目の前にいらっしゃった上田さん。「優しい感じでそっと歌えないので(声を)張って歌いますが・・・」なんておっしゃりながら・・・確かに歌詞怪しいところありましたけどね、ほほえみがどっかいっちゃって涙ばっかりだったりしたけど・・・でもあとで御自分でおっしゃってたほどにボロボロに間違えたとは思いませんでしたけど・・・逆に他にもまちがえた曲も2,3あったけど(私にはそっちの方が目立った気がしたけどなぁ)この曲だけ特に間違いを悔やんでおられたのがおかしかったです。なぜ??
♪Sunn〜朝日はそこに居たよ これもアレンジのこいずみさんの生ピアノ♪って感じ。
♪Scooter Waltz今年のツアーのタイトル曲。ツアーへ行かなかった私には本邦初公開の“新曲”ワルツだから始終しっとりした3拍子かと思いきや〜〜途中で4/4に切り替わりいい感じのポップな曲だったのがうれしかった〜こういうセンス好きです。そして2回目♪譲らない明日。前回聞いたときよりもロック色が強くなったように感じたんだけど・・・途中♪Summer In The City@The Lovin' Spoonfulっぽかったり私好みの感じに仕上がってきててうれしかった〜こういうのを感じると本当にLIVEきてよかったと思うのです。
♪思い出のフリスビー。「皆さんに参加していただく時間が来ました!ということは終盤ってことですね〜」♪ららら〜の部分は♪あの日の風よーの歌詞に代えて。(博多は博多の風よーだったなぁ)
♪僕のRevolution今日はカラオケではなく全部が生!この曲の紹介の時に作曲者の嶋田さんの名前をど忘れした風な上田さん。「えっとシマダ・・・ヨウ・・・七はがばいばあちゃん!どっちかわかんなくなったぁ」とおっしゃったのがおかしかったです。こいずみさんが信じられないってお顔で「マジで??」って。そーいえば最後にもう一度メンバー紹介しようとされたとき橋本さんのお名前も危なかったような〜(紹介しかけていきなり圭右さんの紹介に代えてから橋本さんだったもんね〜)・・・こんなことは覚えてなくていいか・・・(^^;;;;
あ、肝心のRevolutionの作曲は嶋田陽一さんです。(念のため)
そしてラスト♪STARS〜大切な別れ〜

アンコール
アコースティックな♪Rockn' Roll Music@ハンドマイクで小泉さんのピアノの椅子に腰掛けながら・・・そして移動して♪Daddyはロックンロール中毒。立ちたくてウズウズしてたんですけどね〜前の人も立ちかけて立ちそびれたみたいな感じでタイミング逃しちゃった・・・(ーー;)
2回目のアンコールはやっぱりこれでしょ!♪オイサ!・・・帰り道友達が遠慮がちにつぶやいたのです。やっぱり最後はオイサなのかなぁ♪そうたいの方がよかったな・・・わが意を得たり!でした。なんだぁ・・・私もそう思ったよーと。やっぱり好き!が同じなんだと盛り上がった帰り道。


4人編成の”フルバンド”なのに圭右さんと二人のソロの方がうるさい・・・きっと。(笑)
会場の雰囲気(インテリア等)といい全てが上品な世界。いつもよりちょっとかしこまった気分で聞くライブでした。(いつもの曲に品がないわけではけっしてありません!)
そんな中でも圭右さんのほかにも心強いメンバーがいらっしゃる安心感からなのか上田さんもいままで見てきたソロよりリラックスされているように感じられました。ボキャブラリーがないのでうまく表現できませんけど品を感じさせる曲と合間の上田さんの時にはしょーもないMCとのギャップも面白く・・・(をい!)
計算されたものなのか単に上田さんらしい気まぐれだったのかわかりませけど・・・今回お初の橋本さんも呆気にとられた感じで上田さんのMCを聞いておられたような・・・思い出すごとに書いていたらきりがないくらいに楽しいMCたち。
お初な橋本さん。どういうご縁でのコラボなのかわかりませんが・・・チェロなんてイメージ的にクラッシックなツンと気高さを感じるような方かななんて勝手に思ってましたがかわいい方でした。きっと今回初めて聞く曲ばかりだったでしょうに短期間でアレだけ合わせられるのはやっぱりプロのなせる業ってところでしょうか。位置的に視線が上田さんで留まってしまうのであまり見ていた記憶はないんですけど、真剣に楽譜をご覧になっていらっしゃった印象です。

あーーー楽しかった。欲を言えばもうちょっと踊りたかったけど・・・そっちはまた別口で・・・(^^;;;;