〜Wishing Birthday Party〜

'99.3.21 CAVERN CLUB

3月中の上田さん出演のライブ行きがことごとく“没”で暗〜くなっていたところへの友人からのTEL。「HP見てる?3/21のWishingのイベントに上田さん出るみたいだよ」・・・・これがそもそもの上京の発端でした。その時の私の答えは実は「そっかぁ、イベントあるのは知ってたんだけどね・・やっぱり出るんだぁ・・・でも、どれくらいの出演かもわからないし、もっとフルで出てるのがあるのにこういうのを選んでしまって他のに行けなくて悔しい思いするかもしれないし・・・」「難しいとこだね。でも、何曲かはわからなくても間違いなくドラム叩くんでしょ。だったらいいじゃない」確かに0(ゼロ)に比べればちょっとでも見られる方がいいに決まってる。
上京を決めたきっかけは何の根拠もない自分の直感。連休の初日だったこともあって日程が決まるずっと前からこの日なら出かけられる!この日に決まれば絶対行くよなと頭のどこかで決めていたわけで・・・それがあくまでもゲスト出演のライブの日に当たってしまったというのが迷いのもとだったわけで・・・・
やっぱり、行きたい時は何がなんでも行かなければ気が済まない!Wishingも1度は生で聴いてみたかったし・・・こう思った時はどこかで「これでいいのか?」と思いながらも行動が先走る傾向にある私はさっさとチケット入手の準備をし始め飛行機もチェックし・・・ということで参加決定!


当初は“単独”のつもりだったのが勝手が分からないCAVERNで一人というのが間が持たない気がして前日になって半ば強引に“Beatlesはほとんど知らない”私が上田さんの話をいっぱい話してとりあえず上田さんのことは知ってるというだけの友人を連れに引きずり込んでしまいました。彼女の災難は実は7月GAR-YIZに続いて2度目だったりします。(^^;普通のコンサートだったら一人だって平気なのだけどさぁ・・・・

“遠方からの参加”で前売りチケットをお店で直接購入できないからと事前に送金してあったこともあってOPENちょっと前に急遽参加を決めた友人分のチケット分とあわせて清算のために店内に案内される。奥ではちょうどリハの最中でなんと上田さんがドラムを叩いておられる姿がいきなり目に飛び込んできたこりゃラッキー!!!こんな光景にお目にかかれるなんて事きっと2度とないだろうなぁと思いながら、チケットの引き換えの間でも視線は自然と上田さんの方へ・・・自分の分のチケットはさっさと引き換えてもらって清算している友人をほっぽってぼーっと上田さんの姿を眺めておりました。これだけでもなんだか得した気分で「来てよかったぁ!」と思っている私がおりました。
もっとも清算が済めばすぐに「もう暫らく外でお待ちください」と出されてしまいましたが・・・・


座席は全席自由ということでいつも情報をいただいてるよしみさんから「ステージが狭いんでドラムが見える座席が少なくてここなら大丈夫」と“いい場所”を教えていただいていたのでうまくその座席をGET。ドラムもバッチリ見えるのもよかったのだけどその座席、ステージへの行き来の通り道でメンバーがステージにあがるたびにすぐ横を通っていってくれるという普通のライブハウスでは体験できない座席でもありました。当然上田さんもそこを通っていかれたわけで・・・握手なぞしていただけたりして・・・舞い上がっておりました。完全ミーハー状態。(*^^*)

さて、本題のライブ。
最初はWishingのメンバーによるいつもどおり(?)のBeatlesの曲から始まる。初めて見るWishing。ここでようやくHPのメンバーの写真と実物が一致して友人に一通り“説明”。
Openingは「If I Needed Someone」・・・かろうじて聞いたことがある曲だった。(^^;;;今日はBeatlesだけじゃないなんて話しも聞いていたので知らない曲がたくさんだったらどうしようみたいなところもあったけど、まずは一安心。
初めて聴くWishingの演奏。Wishingのメンバーはおそろいの黒のジャケットにパンツ姿。う〜〜ん、渋いなぁ。なんとなく「若いバンド」のイメージを持っていたのだけれど十分オトナのバンドです。そっかぁ、年齢からしてあたり前かあぁ・・・うまく表現はできないけれど、やっぱりGAR-YIZのBeatlesとは違う気がする。同じコピーバンドでもやっぱり同じ音にはならない不思議さを実感してしまいました。だからバンドは面白いのか・・・「Oh! Darlin'」の永沼さんのVocalに聞き入ってしまいました。伊豆田さんのPaulはすごいと思っていたけど永沼さんもさすがです。Beatelesナンバーを数曲やって次のコーナーへうつるためメンバーがステージを下りる直前、いきなりオマケ!?「最後じゃないからオマケじゃなくて継ぎ足し・・?」と言って安達さんのVocalとGuitar土屋さんのピアノで始まったのが「Dear Prudence」!!実はこの曲私の中で次回GAR-YIZでよしみさんにリクエストお願いしちゃうつもりでいた曲でした。イントロのアコギのBass音の進行とスリーフィンガーのコード進行(う〜〜ん相変わらず音楽的な表現がこれであってるのか自信ないけど・・・)がすっごく好きで淡々と続いているタイコが後半いろんなおかずが入って来てハンドクラップも加わって・・・なんてのが大好きで・・・妙に気に入ってる曲だったりします。
安達さんのVocalがなかなかはまっていて自分のこの曲への思い入れとあいまってか聞いててウルウル来てしまいました。ピアノとGuitarだけと言うシンプルなアレンジで後半どうしてもここでドラム!と思ってしまったりもしましたが、なんかすごい感動・・・・・これは思いがけなかった。曲が終って興奮覚めやらず、さっぱり曲のことがわからない友人に一生懸命語ったよーな・・・嬉しかったのです、この曲が聞けたと言うのが。この曲1曲ですっかり“安達ファン”になってしまった私・・・また聞きたいなぁ・・・・・それでもってこの日以来この曲にはまりっぱなし。繰り返しCD聞いて思い出している私です。

次のコーナーは土屋さんの“インストバンド”題名は知らないけどよく聞く曲など・・・(これじゃ、ちっともレポートにならない(^^;;;;;)でも、好きな音でした。実は“上田バンド”思い出してた・・・(^^;あれ?にてたのかなぁ・・・・
続いては安達さんとえ〜っと誰だっけ??(^^;“お友達”でJohnのアコースティックな曲のコーナーだったかな。私はずっと「Dear Prudence」の余韻を引きずっていて同じものを求めてしまっていたよーーな。相変わらずBeatlesは詳しくないので曲名がよく分かりませんが、何度も聞いたことのある曲が多かったような・・・。安達さんの声はなんだか気持ちをほっとさせてくれます。

でもっていよいよ上田さん登場のコーナー。小沢さんによるベンチャーズコーナーとして始まったわけですが、1曲やった後永沼さんが上田さんとであったきっかけなどはなし始められました。そっかぁ・・・上田さんベンチャーズやっておられたんだぁ。ふ〜〜ん。
私はその時代生きてはいましたがまだ幼かったのでベンチャーズと言うと「京都の恋」とか「雨の御堂筋」のイメージが強くてその“正体”がなんなのかはずっとずっと後になって知った次第です。我が亭主に言わせると「Beatlesよりもベンチャーズ!」なんだそうで「おれはBeatlesは興味ない」なのです。「高校時代はコピーバンドでドラムをやっていた」とまで言い張るやつだったりします。・・・・ぜーーーーったい信じられな〜〜い!!!そんな片鱗どこにもないもんね!音楽の話するのさえきいたことないし・・・と話しがそれてしまいましたがそんなわけでベンチャーズというと情けなくもダンナが浮かんでしまう。あーーいやだいやだ。上田さん見てる時くらい忘れたいじゃない・・・(ちなみに我が亭主、上田さんよりもさらにちょっとおじさんのBeatlesリアルタイムぐみです。でも私は違うぞ!(^^;<誰も聞いてないって)

でもってなんと「走れ!ムーン号」のBGMにて上田さんの登場。私と友人はまさにバカウケ!!!今まで洋楽の渋目のBGMが流れていたのにいきなりこれがかかったひにゃぁもう、笑うしかない。二人できゃぁきゃぁ騒いでおりました。なんてお茶目な選曲なんでしょ!(^^)上田さんは茶系の細いストライプのはいったちょっと丈の長め(?)のジャケットに黒の皮のパンツだったよーな・・・・
まずはご挨拶代わりにJohnの曲・・・らしいんですけど知らない曲だった。(^^;スタンドマイクでGuitarを弾くようなジェスチャーを交えてのVocal。わぁ〜〜〜、こんな光景何年ぶりだろう・・・・・昔、Guitarかかえて歌っておられたことありましたよね。いっそのこと真似だけじゃなくてホントにGuitarかかえて歌って欲しかったなぁ・・・・・ドラムセットに座っている上田さんを見慣れているのでなんだかとっても不思議な光景に見える。更に1曲目が終って続いたのがなんと「Money」のイントロ!!!ものすごく力の入った上田さんのVocal。きゃぁああ〜〜なのです。ずっとGAR-YIZで聴きたいとおもながらも7月、11月ともこの曲と「Rain」だけは願いがかなっていなかったわけで・・・・まさか、まさかこんな日に願いがかなうなんて!「やっぱり来てよかったんだ。」ともう半べそ状態。ウルウル、ウルウルなのでした。
そして“本職”ということでドラムの方に向かう上田さん。その後はベンチャーズコーナー。やっぱりドラムに座る上田さんの方がらしくて好きだな。とは思いつつ、ここでちょっと思わぬ誤算。ベンチャーズというのはインストバンドなわけで誰もマイクに向かわないとなると今までドラムが見えていた隙間に永沼さんが立ってしまう状況になってしまって左腕しか見えないなんてことに・・・・ちょっと(;_;)です。でもスティックがクルクルっとまわったのはしっかり見えた!友人と二人で「きゃぁ〜廻したぁ!」(*^^*)1曲終えた後さらにもう一人戸田さんという“シェケナ・ベンチャーズ”というバンドをやっておられた(る??)方がゲストとして登場。その紹介の間ドラムセットの位置がよくなかったのか動かしている上田さん。更に何本もスティックを取り出しよさそうなものを選んでおられるようなご様子。違う人が叩いていたドラムセットというのはやっぱりちょっと勝手が違うのかなぁ・・・友人は1曲目叩きにくそうだったよ。と言ったけれど・・・私には残念ながらよく見えてなかったんだよね。
更には「朝日のあたる家」なんていうのまで飛び出した。この曲昔から大好きだった曲です。1曲やる毎に「わぁ!きゃぁ!」と盛り上がっている私の横の友人、実はどの曲もさっぱり知らないようで、「なんだかよく分からないけど上田さんすごく力はいってるよねぇ」と感心しきり。ただこの曲はインストで終ってしまって・・・これってVocalあったよね。どうしてもVocalが入ってこないとなんか寂しいと思ってしまいました。もったいない・・・・歌えるものなら歌いたかった・・・なんちゃって。

曲はベンチャーズのスタンダード「ダイヤモンド・ヘッド」「メドレー」「パイプライン」(だったよな・・・自信ないけど)へと続きホントにナツカシの「テケテケ」の音に浸ってしまいました。上田さんのドラムはもう最高!最後の「ワイプアウト」にいたっては途中、途中ドラムソロが入ってステージのメンバーが身をかがめてまるで上田さん一人のステージのようになってその中でライト浴びてめいいっぱいドラムを叩きまくる上田さん。ドラムのソロになるたびに「わ〜!」「きゃぁ〜!」の歓声で盛り上がる(盛り上がってたのは私たちだけじゃないはず。周りは見えてなかったけど・・・)これ!これ!こういうのが見たかったの!嬉しそうに、得意そうに笑顔笑顔の上田さんです。かっこいい!!!あーーやっぱり来てよかった。<しつこい??(^^;;;
ということでもの私はすごい興奮状態で演奏を終えて戻る上田さんに思わず「カッコよかったです!!!」と握手を求めてしまいました。握手していただいてうふっ!幸せ・・・・(*^^*)
上田さんのご出演はこれだけだったのですが十分満足でした。ものすごい充実感!聞けてよかった。

そして続くは永沼さんと伊豆田さんのPaulのコーナー。これもまた絶品です!「No More Lonely Night」から始まり伊豆田さんのオリジナル「Love Life」までもが飛び出した。Piccadillyではおなじみの“伊豆ちゃんの小部屋”まで登場し、エリックカルメン、ビリージョエルといったお得意の弾き語りも聞けました。でも何と言っても嬉しかったのが「Live And Let Die」!!!Piccadillyのツアーの時にも騒ぎましたがこれが聞きたかったの!!これまたこんなところでやってくれたぁ!でした。ひたすら感激!思ったとおりの伊豆田さんのVocalでした。でもやっぱりドラム上田さんで聞きたかったな・・・・・・・・・・・・きっと楽しそうだろうと思うとさ、みたいじゃない。(^^;
で、初めて気がついたのだけれど伊豆田さんは歌う時に客席の1点をじっと見詰めて歌われるようでその視線上にいるとまるで自分に歌い掛けてくれるような錯覚に陥ります。今回がそうでした。座席的にKeyに座る伊豆田さんが真正面に見えて伊豆田さんを見ているとまるで視線が合ってしまったような感じなのです。ステージから見ると私のすぐ後ろに当たる位置の友人も同じ事を言ってました。「歌ってる伊豆田さん見てると勘違いしそうだわ・・・、見つめられてる気になっちゃってはまるよ・・・」あの歌声であの視線。ほんとファンだったらたまらない・・・

最終ステージは元に戻ってのWishing本来の(?)Beatles。ちょっと席を外してる間に聞こえてきた「Hey Bulldog」のイントロ。条件反射よろしくついつい「え?上田さん??また」と慌てて席に戻ると残念ながら安達さんのVocal。「だよなぁ・・・」(^^;11月GAR-YIZのインパクトが強かったのでどーしても比べちゃう。ドラムも微妙に違うのね。何がどうと明言できるわけじゃないんだけどさ。でも、この曲は大好き!挙げ句に「Jet!」まででてさらに興奮。♪Jet!♪のたびに右腕を振り回しはじけてしまいました。Piccadillyでも聞いたけどこれはもう同じくらいBestです。立て続けに聞きたい曲、好きな曲が出てきてもう気持ちはすっかり「これは私のためのライブのようなもんだ」になってしまっていた私です。

そしてアンコールは出演者全員がステージにあがり狭いステージ上は客席よりもぎゅうぎゅう状態。その中で始まったのが「Kansas City〜Hey! Hey! Hey!Hey!」伊豆田さんがなんとベースを抱えてます。曰く「初めてベースに挑戦します!」こんなのもCAVERNならではなんでしょか?上田さんは右寄りのスタンドマイクでコーラス担当。盛り上がった盛り上がった。私と言えば見ず知らずのWishingのファンらしき人にいきなり腕をつかまれてステージ真ん前の“広場”に引っ張り出されてしまいました。そのまま一緒に踊りまくって・・・。しかも友人までも道連れにして・・・・ま、誘われて拒まないところが私たちなんですが、どうもそれを見抜かれてたようで・・・・なんでだろ???(爆)
しかしまさかCAVERNで踊ることになろうとは・・・いやぁ楽しかったなぁ。すっかりステージ上で上田さんと一緒にいるような気分で一緒にコーラス部分を歌って最高です。ただ、上田さんの視界に入っていないことを願うばかりだけど・・・友人と言えば「知らない曲でも踊れるねぇ・・・」っておいおい!7月にも同じ曲で踊ってたろうが!でも、彼女もとても楽しめたようでうれしそーでした。(^^)
その後出演者も含めて全員で乾杯!で〆となりました。でもって勢いでグラス片手にステージを下りてこられた上田さんに向かってグラスを差し出し半ば強制的に「乾杯!!」ちゃんとこたえていただけて感謝です。よくやるよなぁ・・・私。


★4月10日追記
上田さんVocal2曲のうちの最初の1曲目「知らない曲」とはいえ実はどっかで聞いたことあるぞとずっと気になってました。今日たまたま聞きたくなかった話を聞いてしまってなんとなくいやな気分になってて気を紛らわそうと聞き始めたJohnのCD。とすると「あ!!これだ!」・・・・その曲とは「Cold Turkey」!!
どーりで聞いたことあるはずだわ。(^^;;なんで気がつかなかったのだろう???洋楽のタイトルは覚えられないのは事実何だけどねぇ・・・


と、こんな調子でPartyはおしまい。
こういう形のライブというのは初めての体験でしたが、これははまります。これで上田さんがフルで出ていようものなら倒れてるな、きっと。
そしてやっぱり「きてよかったぁ!!!!」・・・・勘はあたったね!こんな素敵な時間を過ごせて。

更には今度は是非WishingのフルBeatlesのステージも聞きたい!と思ってしまいました。なかなか願いはかなわないんだけどね。


そーいえば毎度お世話になっている“シャイなおじさん”にもお目にかかりました。曰く「髪型変えたらHPに載せるように!いるの気がつかなかったじゃないですか・・・」・・・いやね、別に髪型変えたんじゃなくて冬にショートにすると頭が寒くていつも風邪をひくんで伸ばしっぱなしにしてて今があるわけで・・・・(色気も何もあったもんじゃない・・・)
来てるなら来てるって言ってくれなきゃぁ〜。もうちょっとおとなしくしてたのに・・・見られちまったなぁ、壊れた姿・・・・